このベニヤ板は、3mm厚のラワンベニヤで、グレードは1類1等です。
このうち、1類というのは、接着の程度を示す指標であり、特類、1類、2類のうちの、1類となります。
接着の程度を示す指標とは、具体的に言うとベニヤを構成する薄板を貼り合わせる際に用いる接着剤のことで、特類には一番水に強い接着剤が用いられています。
ただし、あくまでも水に強いのは接着剤であり、ベニヤを構成する薄板は、特類であるからといって、特別に水に強いわけではありません。
特類のベニヤに関しては、屋外または常時湿潤状態の場所(環境)で使用可能とされていますが、このことを額面通り受け取らないことです。
次に、1等というのは、表面の仕上げの程度を示す指標であり、ラワンベニヤ(広葉樹)には1等、2等の等級があり、針葉樹ベニヤには、表裏別にA、B、C、Dの等級があります。
仕上げの程度が良好なのは、1等とAとなっています。
ラワンベニヤの2等では、表面にパテ埋めなどの補修がなされているものがあり、針葉樹ベニヤのDでは、表面に節穴が空いていたり、割れが出ていたりします。
これら等級の低いものは、下地材として用いられることになります。
それでは、パテ埋めがなされていたり、節穴が空いていたり、割れが出ていたりなど、等級の低いものについては、強度的にどうなのかという問題があります。
当然ながら、1等やAと同じ強度というわけにはいきません。
ただし、構造用合板や型枠用合板など強度が要求されるものについては、等級の低いものであっても強度は満たしているということです。