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間仕切り壁撤去リフォーム 天井裏配管_b0003400_11112452.jpg

天井裏の配管の状態です。
こちらは2世帯住宅で、2階にも水周り1式があるため、1階の天井裏には、給水、排水、ガス、エアコンなどいろいろな配管が走っています。

この中で、一番面倒なのは排水管でしょうか。
ちょっと邪魔ということで、配水管を持ち上げてしまい、そのままにしてしまうと、排水の流れが悪くなってしまいます。
そのときは大丈夫であっても、後で排水菅が詰まってしまうこともありえる話で、そうなってしまうとたいへんです。

天井裏の配管類については、工事中になんらかのことをやらかしている可能性があります。
天井を張る前に、設備業者さんにひと通りチェックしてもらったほうがいいでしょう。
間仕切り壁撤去リフォーム 柱撤去_b0003400_940123.jpg

間仕切りを撤去する場合、柱も撤去(移動)するようになることがほとんどです。
その場合、単純に柱を撤去してしまっておしまい、というわけにはいきません。
柱を撤去して大丈夫なのか、大丈夫でなければ、どのようにすれば撤去できるのかの検討が、必要となってきます。
その判断を行うのは、設計屋さんや、大工の棟梁クラスということになります。

その場合、その建物を設計した設計屋さんや、大工さんならば話が早いのですが、そうでなくとも、きちんとした設計屋さんや大工さんならば、問題はありません。
今回、当方は新築工事とは関わりなく、このリフォーム工事からのお付き合いでした。

リフォームの検討段階で、新築当初の図面の有無を尋ねたところ、図面はあるにはあったのですが、どうも完成時とは違っているようでした。
さらに、構造躯体関係の図面は残されていないようでした。

こうなってくると、実物を見てからの対応となります。
ただ、プロならば、間取りの様子から、ある程度の見当をつけることはできます。
この間仕切り変更は可能との判断から、今回のリフォームの話を進めました。

写真は、リフォーム工事開始時に、まず天井を解体したもの。
ここで、上部架構の状況を確認した上で、追加する梁や柱のサイズや本数などを決めて、材木屋さんに発注です。
発注に手間取ると、大工さんが遊んでしまいます。
間仕切り壁撤去リフォーム 解体_b0003400_1434691.jpg

リフォームにともなう解体工事をしているところです。
大工さん2人で、丁寧に作業を行っています。
某テレビ番組のように、どかどかと荒っぽく叩いてしまうと、余計なところまで壊してしまうことがあります。
さらに、住んでいるかたにとっては、今までお世話になっていたところということで、それなりに丁寧な作業を行ったほうが感じがいいからです。
今まで住んでいたかたの目の前で、荒っぽい作業を行わないほうが賢明です。

とはいえ、接着剤を多用している今どきの建物では、丁寧に作業をしていただけでは、いつまでたっても仕事が終わりません。
力任せの作業も必要となってきます。
ただ、掛矢や大ハンマーは用いませんが。
用いるのは、大バールと大玄翁程度です。

玄翁(げんのう)というのは、大工さんや石工さんが、片手で用いるトンカチ、ハンマーのことだと思ってください。
掛矢(かけや)というのは、木槌(きづち)の大きいもので、両手で用いるものと思ってください。頭の部分が木製なので、材木を叩いても材木の傷みが少なくて済みます。
間仕切り壁撤去リフォーム 概要_b0003400_9122877.jpg

正面の間仕切壁を撤去して、2室を1室とするリフォームです。

手前の部屋は、居間として使われている部屋で6畳程度。
奥に隠れている部屋は、納戸が3畳程度。
さらに、通路スペースや収納スペースを工夫して、合わせて12畳程度のスペースの居間を作ります。

きっかけは、なんといっても6畳の居間が狭かったこと。
新築当初は、こちらは食堂として計画されていたようなのですが、使い始めてみると、ずっと人が居つく、居間としての使い方となってしまったようです。

人が居つくと物が増える。
だんだんと狭くなってしまったというわけです。

さらに、ついでということで、台所のキッチンセットの交換工事がプラスされ、かなり大きなリフォームとなってしまいました。

2010年夏のリフォームです。
猛暑との戦いでもありました。
手すりの高さ_b0003400_18143980.jpg

ショッピングセンターの階段室です。
ここで見ていただきたいのは、手すりの高さです。
手前側、奥側ともに、H=1100、H=800程度のところに、2段に手すりが設けられていました。

まずは手前側です。
H=1100は、手すりから転落しないようにとの、転落防止用手すりの高さです。
これを使って、階段を上り下りするには、高すぎる高さといえます。

H=800は、階段を上り下りするための、一般的な手すりの高さです。
ただ、お年寄りや子どもなど、背の低い人には高すぎる高さで、この下にもう1本手すりがあると、使いやすくなります。
つまり、手前側には、H=1100、H=800、H=600の高さに、3本の手すりが欲しいということになります。

奥側については、手すりの向こうが壁となっているため、手すりから転落することはありえないので、H=1100の手すりは無くてかまわないと思います。
H=800は、手前側と同じく、階段を上り下りするための、一般的な手すりの高さです。
また、その下にもう1本手すりが欲しいことも同じです。
早い話が、奥側はH=1100の手すりを設けずに、H=600の高さに設けておけばよかったということになります。

これは、無理やり手前側と奥側の手すりの高さを合わせたために、起きてしまった事態でしょう。
私としては、デザインと使い勝手、どちらを選ぶべきかということになった場合、使い勝手を選ぶべきだと思います。