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<   2005年 03月 ( 25 )   > この月の画像一覧

倹鈍・・・けんどんは聞いたことがある言葉だと思います。
障子や襖などの引違い戸を外すときに、戸を上の溝に持ち上げてから下部を下の溝から外す方法ですね。もちろん嵌め込むときにも使います。『倹鈍落とし』なんて言うこともあります。

遣り返し・・・やりかえしは上下ではなく左右にスライドさせて、嵌め込んだり外したりする方法です。
戸のように面状のものだけではなく、棒状のようなものでもこのような方法はあります。

倹鈍の場合は重力で戸自体が下がっているので上部が溝から外れにくくなっています。
それに比べると遣り返しの場合は外れやすくなってしまいますね。もたれかかったら外れることがあるかもしれません。
その点で建物には使い難いかも知れません。

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画像、手前は築50年ほどの民家の縁の下に嵌め込まれていた戸です。
コンクリートの布基礎が建物の外周に廻されていない頃の日本家屋です。
縁の下に潜り込んでかくれんぼが出来たころの頃の時代ですね。
この戸を外周面に取り付けてイヌ、ネコが入り込まないように、また簡単な物入れとして使えるようにしたものでしょう。
名称はあるんでしょうがちょっとわかりませんでした。

縁の下の場合、下部に敷居は設けられません。すぐに傷んでしまいますからね。
戸が外れても問題はありません。
このような場合、遣り返しが適しているんでしょう。

画像、奥は作業台の下に作った物入れの戸です。
コンパネで簡単に作りましたが、これも遣り返しです。
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画像は外階段越しに外壁のプリント鋼板を写したものです。
プリント鋼板は亜鉛メッキを施した鋼板にプリント印刷をしたもので、茶色の木目調のものをよく見かけますね。

画像ではちょっとわかり難いかもしれませんが、外階段の上と下とでは随分プリント鋼板の状態が変わっています。
外階段の上(画像の右側)では全体に錆が浮いてしまい木目模様は見受けられません。また、プリント鋼板自体がくたびれてしまっています。
下側(画像の左側)ではプリント鋼板の艶はなくなっていますが、木目模様はしっかり残っていますし、プリント鋼板自体がしっかりしています。

この外階段は南西に面しています。
この差は直射日光の紫外線と熱のせいなんでしょう。
紫外線と熱で塗装が侵されて、熱による伸び縮みで鋼板自体がよれてしまったんでしょう。
ここまできてしまうと張りかえるしかないと思います。
塗装でどうこうなるレベルではありませんね。
また下地(胴縁・・どうぶち)のほうもかなり傷んでるでしょう。

足場を組んだうえで大工さん、板金屋さんを入れての大掛かりな工事になりそうです。

ところで・・・途中で塗装をしていた場合はどうなんでしょうか?
途中で1回、今回で2回目の塗装をすると考えると、コスト面では途中で塗装をしたほうが高くつくかもしれませんね。
まして今回プリント鋼板の張替えをすると外壁は新品になります。
ちょっと悩ましい問題です。
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画像はよくあるアパートの外廊下です。
鉄骨で骨組みを組んで床のデッキプレート(キーストンプレート)にコンクリートを流し込んでいます。
築30年以上、手入れらしい手入れはせずにここまできているようです。
手入れをしない割には鉄骨部分の錆びの状態もひどくはありません。
床のコンクリートにクラック(亀裂)が入っているのが気になるところです。
2階から見ただけでは鉄骨の塗装が必要な程度の状態です。塗装は今まで行なっていないので絶対に必要でしょう。
通常だと傷んだ鉄骨部分の交換なんかが必要になってもおかしくはないんです。

次の画像は今の箇所を下から見上げたところです。
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デッキプレートが錆びてぼろぼろになっています。
剥がれて落ちてこないのが不思議なぐらいですね。

外廊下の裏側なので雨や紫外線の影響はほとんどないはずなんです。
この部分よりも条件の悪いところはいくらでもあります。
原因は2階のコンクリートに発生したクラックでしょうね。
クラックからしみ込んだ雨水がデッキプレートの上に溜まって、錆を発生させてしまったようです。

対応としては2階の外廊下に防水を施してデッキプレートに水が溜まらないようにすることと、デッキプレートを下から補強することでしょうね。
2階の外廊下は2階住人の唯一の通路になっています。
2階の住人の出入りを確保しながらの工事になるので大変そうです。
今回のアパートのお風呂はバランス釜で沸かしています。
新築では見かけることが少なくなりましたが、まだまだ使われているお宅も多いはずです。

風呂釜、給湯器にはCF型、BF型、RF型の3種類があります。
CF型は室内の空気を使って湯を沸かし、煙突で外に排気をするタイプです。いまはあまり見かけなくなってきました。

BF型はバランス釜のことです。外の空気を取り込んで湯を沸かして排気も外に出すタイプです。給排気は電動ファンなどは使わない自然給排気方式です。給排気のバランスが取れることからバランス釜の名前が付けられたようです。給湯機能もあるんですが給湯能力は低めでシャワーをふんだんに浴びたい人には物足りないでしょう。主な用途は風呂桶のお湯を沸かすことですね。
ちなみにFF型暖房機は電動ファンを使って強制的に給排気する暖房機のことです。

RF型は1980年代に登場した本格的な給湯機能が付いた風呂釜です。風呂釜って言うよりも給湯器ですね。シャワーだけではなく洗面所、台所にも本格的に給湯が出来るようになって、台所の小型給湯器(湯沸かし器)が不要になってきました。
お風呂も台所もすっきりして来た頃ですね。

バランス釜は浴室内に据え置きます。
機械としては条件の悪いところですね。
10年もてば当たったほうかもしれません。

画像は1階住戸のバランス釜です。
バランス釜の分、浴槽が狭くなっています。
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今日は1階浴室の天井張りでした。

材料は4mmの耐水ベニヤが2枚と廻り縁(まわりぶち)です。
昨日のうちに採寸して必要な寸法に切断、さらに塗装まで行なってしまいました。
取り付ける最中に付く、多少のキズや汚れは覚悟の上です。
昨日の塗装で残った塗料を塗れば済みますからね。

本当はベニヤの素地の状態で天井を張って、あとから塗装を行なったほうが綺麗に仕上がります。
予算と時間の都合ですね。
ベニヤと廻り縁の塗装は大家さんが自ら行なったんです。
脚立の上で上向きに行なうんじゃなくて、地上で下向きで行なうと簡単に出来ますね。
専門の塗装屋さんより出来栄えは悪いんですが、充分に通用する出来です。
おまけに塗料はたっぷり使ってあります。
これで塗装屋さん1人分の工賃・・・1人工が助かりました。

天井張りの工事って二人で行なうと楽だし早いんです。
下から棒で天井板を突き上げてもらうだけでずいぶん違うんです。
でも、今回は一人で行いました。
両手と頭をフルに使っての仕事です。
左手と頭で天井板を支えて右手でビス止めです。

天井板は天井の寸法よりも小さめに切断しておきます。
ぴったりの寸法だと納めるのに苦労するんです。
小さめに切断して壁際を空かせて、廻り縁で壁際の隙間をカバーします。

最後にビスの頭と工事中に付いたキズや汚れを補修・・・タッチアップしてお終いです。

準備から片づけまで半日仕事でした。
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画像、中央にぶら下がっているのは照明器具用のコードです。
照明器具の取り付けは電気屋さんに任せます。
アパートの浴室の天井から水が漏ってきていました。
水が漏ってきているのは1階の浴室なので2階からの水漏れ・・漏水になります。
ほとんどのアパートの場合、1,2階が同じ間取りです。
今回も1階の浴室の上は2階の浴室になっています。

浴室からの漏水には2通りの原因が考えられるんです。
一つは設備配管からの漏水ですね。
この場合は出来上がってからすぐに発生することが多いんです。
原因は配管工事の施工不良がほとんどです。
最初の時期を乗り切れば設備配管からの漏水ってあんまりありません。

もう一つは浴室自体からの漏水です。
これは最初の時期だけではなくて築年数が経ってからの場合も多いんです。
最初の時期の漏水の原因は、在来浴室の場合では防水自体の施工不良と、防水層と排水管との取り合い部分の施工不良がほとんどですね。
ユニットバスの場合には防水パンからの漏水ってあんまりなくて、防水パンと排水管の取り合い部分が原因になることが多いですね。

築年数が経ってからの場合は防水関係の経年劣化が原因です。

今回は築30年以上の木造アパートです。
水が漏っていた1階浴室の天井を壊して調べてみました。
設備配管は異常なしです。
問題は2階浴室の防水にありそうです。

アパートの場合、原因の箇所が他住戸にあるので大変なんです。
上下両住戸の都合を調整しての工事になります。
しかも今回のように原因が経年劣化の場合には、上の住戸の方には寝耳に水って感じになりますからね。
今回、上の住戸の方が良い人で助かりました。

画像は原因となった上の住戸の浴室を片付けたところです。
浴槽、バランス釜、洗濯機、もろもろの備品を搬出するだけでもひと苦労です。
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フローリングを張り終えて材料、道具を片付けたら補修を行ないます。
隙間やキズ、仕上げ釘を打ち込んだところなどですね。
隙間やキズは気をつけて工事をしてもどうしても出来てしまいます。
特に養生に安心して作業をしていると思わぬキズをつけていることがあるんです。
もちろん大きく目立つようならば、悩んでいるよりやり換えてしまいます。
現場に入っている大工さんで補修可能な隙間やキズが対象になります。

補修のために他の職種を入れるよりもあるんですが、交換するためのフローリングがあれば大工さんで補修・・交換したほうが早いしおおむね綺麗に仕上がります。

今回の補修は仕上釘の打ち込み跡が中心でした。
1mm角程度の穴が張り初めと張り仕舞いのフローリングに開いています。
この穴をボンドコークで埋めるんです。

ボンドコークはコニシ(株)の商品名ですね。
同様の製品が他社からも出ていますが、一般的にボンドコークって呼ばれることが多いんです。
じつはコークボンドとも呼ばれています。
Webで検索してみるとボンドコークのほうがコークボンドよりヒット数が多いようです。
だからと言ってコニシの製品だけをボンドコークって呼んで、他社製品をコークボンドと呼び分けてるわけじゃないんです。この手の内装用の充填材の一般名詞と思ってください。

使い方は簡単です。
チューブの先端から押し出して穴の開いた箇所にすり込んでやるだけです。慣れないうちは指を使って穴に押し込むようにすり込んでください。
水性なので余計なところは水で絞った雑巾、スポンジでふき取ればお終いです。

画像は500g入りの製品です。長い間使わないと固まってしまいます。あまり使うことがなければ、割高になりますが小さいチューブ入りで充分ですね。

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以前紹介した電動工具、エアー工具以外の大工道具です。
今回はフローリング張りなので昔ながらの大工道具は少なめですね。

カンナはフローリングを敷居、畳寄せにぴったりすり付けるのに使います。
替刃カンナを一丁持ち込みました。

手鋸は2本です。8寸目の替刃ノコと胴付きのレザーソーです。
合板の切断がほとんどなので縦引きノコは使いません。
丸鋸と8寸目で大きなところを切断して、柱周りのような細かなところはレザーソーを使います。

ノミは造作用を2本です。3分(9mm)幅と1寸(30mm)幅です。
端部の細かい欠き取りや凹型に切り取ったりするときに必要ですね。
ノミと言う道具は大が小を兼ねることが出来ないんです。
切り取り寸法に応じた大きさ・・幅のノミを揃えないといけないんです。

玄翁は中玄翁を1本。他に釘〆(くぎしめ)、バールですね。
釘〆はフローリング実加工の凸部から留める釘が、出っ張らないように打ち込むのに使います。

あとは計ったり印をつけるための差し金、スケール、墨壷と清掃用具ですね。
家庭用の掃除機も使うんです。
業務用の掃除機だと大きすぎてリフォームのような現場では邪魔になるんです。

画像、赤っぽいバケツに入っているのは木工用ボンドです。
基本的には学校の図工の時間に使ったものと同じです。
フローリングを留めるのに釘と併用して使います。
ちゃんと接着すると強いんですよ。
引き離そうとしても接着面からは剥がれなくなります。
木そのものが剥がれてしまうほどです。
しかも、使い方が難しくないんです。
ただ接着して強度が出るまでに時間がかかるんです。
仮止め、仮押さえが重要ですね。
今日は外構工事の最終日。
既存の擁壁に塗装を行なって完了です。

当初の予定では一昨日に行なう予定だったんですが雨のために延期になりました。
外部の塗装工事は天候に左右されます。
もちろん雨では出来ません。塗料が流れてしまいます。
風が強く吹いてもダメですね。チリやホコリが塗装面に付いてしまうし、養生が風で煽られて余計なところに塗料を付けてしまいます。
雨の直後もダメなんです。塗装するところが乾いてないといけません。

雨から一日置いた今日がちょうど良い日でした。

まず、塗装を行なう面の状態を確認します。汚れや乾き具合、塗装面の凹凸ですね。
よしとなったら養生を行ないます。
塗装の養生は塗装する範囲の内外を分ける養生と、塗料を垂らした場合に塗料の付着を防ぐための養生になります。どちらも塗料を付けたくないところを養生してやるわけです。
吹き付け塗装の場合には塗料の飛散から保護するための養生も必要になりますね。今回はローラー塗装でした。

養生をするときには剥がすときのことも考えないといけないんです。
養生は塗料が乾き始めないうちに剥がさないとダメなんです。
乾き始めた塗料は液状から半固体状になってしまって、剥がす面と塗装として残す面が一体になってしまうんです。
一体になってしまうと剥がすときに残す面の塗料まで引っ張ってきてしまうんです。
また、塗料が乾かないうちに養生を剥がすので、養生に付いた塗料が余計なところに付いてしまったり、養生自体が塗装した面に付いたりするんです。
慣れないと難しいですよ。

画像は養生と下塗りを終えたところです。
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『養生』は建築の世界では二通りの使い方をします。

一つはコンクリートに関してです。
打設後のまだ充分に固まっていないコンクリートを保護、管理することですね。
急激な乾燥や温度変化、衝撃などからコンクリートを守ってやることです。

もう一つは工事が終わった場所や工事をする周囲を傷や汚れから守ることです。

特にフローリング工事では養生が重要なんです。
畳、カーペット、クッションフロアーなどでは最後に仕上を行なうので、それまではあまり気を使わなくて済みます。
ところがフローリングの場合は壁、幅木との絡みがあるので早い段階で仕上げ・・・フローリングを張ってしまいます。
仕上がった上で作業をしないといけなくなるんです。

特に大工仕事は傷を付けやすいんです。
仕上がった中で道具や材料を振り回さないといけないですからね。

新築工事のようにある程度の期間におよぶ工事の場合には、かなりしっかりとした養生をします。
まずは充分に清掃をして養生用の紙を敷きこみます。紙の下に砂でも入り込むと傷だらけになってしまいます。
紙を床に留めるのには養生用のテープを使います。
ガムテープなんかを使うと剥がすときにフローリングの表面まで剥がしてしまいます。
さらに養生用の薄ベニヤ(2.7mm程度)を張ります。
もちろん薄ベニヤ以外にも養生用の素材は各種出ています。
そのうえで土足厳禁にして上履き、草履を履くようにします。

このようにしても傷がつくことがあるんです。
仕上がって最後に養生を剥がすときはドキドキものですよ。

画像では作業スペース、移動スペースだけに養生ベニヤを張っています。
短期間のリフォーム工事で入る職種が少ないときにはこの程度の養生で済ますこともあります。
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