レンガ積み階段
通りがかりに見かけたレンガ積みの階段です。
一般の方が作ったものだと思いますが、どちらかというと、これはやってはいけない例です。
この階段はレンガで枠を作り、その枠の中に砂利を敷き込んでいます。
砂利の下はコンクリートではなく、いきなり土になっているでしょう。
このような場合、階段の上がり下がりが繰り返されているうちに、砂利が蹴り出されたり、沈み込んだりするはずです。
その結果、階段の踏面(ふみづら)の部分が沈み込んで、凹凸が付いてしまいます。
本来、平らであるべきところに凹凸が付いてしまうと、かなり使いにくくなります。
というよりも、危険になるといったほうがよいかもしれません。
さらに、レンガで作られた枠は、モルタルで接着されているだけです。
これは、とりあえず今のところはくっ付いているだけの状態です。
こちらも、階段の上がり下がりが繰り返されているうちに、モルタル部分が割れたり剥離してくるはずです。
このようなレンガ積みは、花壇などを囲うのにはよいかもしれませんが、揺さぶられるような力がかかるところには向きません。
レンガ積みで階段を作るのならば、枠だけをレンガにせずに、全面にレンガを積み上げるようにしたほうがいいですよ。