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犬矢来

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犬矢来は 『いぬやらい』 と読みます。
矢来というのは、簡単に作られた柵や囲いのことで、現代でいえば工事現場の仮囲い程度のことでしょうか。
けっして恒久的なものではありません。
その矢来に犬がつくと、現代でも日本料理屋さんの玄関脇などで、アクセントとして見かけることがあります。

日本料理屋さんなどで見かけることがある犬矢来は、円弧状に反らせた竹を連続させたものや、木を縦格子状に組んだものなどで、高さのほうはそれほど高くはありません。
ちょうど犬の背丈ぐらいでしょうか。

写真で、壁の下部が汚れていることがわかると思いますが、犬矢来の高さはその汚れが隠れるぐらいの高さです。
本来、犬矢来というのは、壁の下部・・・裾の部分が汚れることを防ぐ役割り、もしくは裾の部分が汚れていることを隠す役割りを持っています。

白壁というものは見た目はよいものなのですが、やはり汚れが目立つものです。
この汚れた壁にも、犬矢来を置いてみたいものです。
by safetycap01 | 2008-02-21 19:29 | 大工仕事 | Comments(0)