木口 胡粉塗り

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近所のお寺の鐘楼です。
材木の切断面が現れる部分に、白い塗料が塗られています。
この白い塗料はペンキの可能性も高いのですが、ここでは胡粉という昔ながらの塗料が用いられているとして、話をすすめたいと思います。

胡粉塗り(ごふんぬり)とは、昔ながらの木口処理(こぐちしょり)の方法です。
木口・・・材木の切断面に塗装を施すことによって、木口からの割れや腐れを防ぐこと。
そして、先端部の白い色がデザイン上のアクセントとなってきます。
材木の色は、最初のうちは生木の色ですが、雨風に曝されているうちに黒っぽくなってきます。
そうすると、胡粉の白い色が、だんだんと目立つようになってくるというわけです。
材木が生木の色のうちは、なぜ白なのか、もっと目立つ色でもよいのではないか、と感ずるかたもいると思いますが、ある程度時間を経てからのことを考えて、胡粉の白い色を選んだというわけです。

この胡粉というのは、二枚貝を原料とする塗料で、日本画や日本人形の白として、今でも使われている塗料です。
ただ、昔ながらの塗料ですので、乾きが悪くて高価です。
そのため、胡粉の代わりに白いペンキという話も、当然に出てくるわけです。
個人的には、文化財クラスの建物でなければ、白いペンキの使用も致し方ないところではないかと思っています。
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by safetycap01 | 2007-08-20 18:17 | 建築工事 | Comments(0)