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アパートリフォーム 繊維壁のクロス張り 桟木の入れ方

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壁下地としての桟木の入れ方です。
基本的に、壁の板材は柱と柱の間に張ることになるため、桟木は柱と柱の間に入れておけばOKです。

ちょっと面倒になるのは、部屋の隅になる部分(入り隅)です。
部屋の隅にも柱は表れているので、板材は張れるのですが、片側から板材を張ってしまうと、張られた板材によって柱が隠れてしまいます。
つまり、そのままではもう一方の方向から、板材を張れなくなってしまいます。

それではどうするかというと、方法は2通りあります。
ひとつの方法は、張られてしまった板材の上に、新たな下地として桟木などを追加することです。
その際には、下地材の位置をしっかりと計算、計測して、張られた板材の上に記すことが必要なのは当然のことですね。

もうひとつの方法は、写真のように、隅に表れている柱の両側に、あらかじめ下地材を追加しておくことです。
こちらの場合は、下地材が1本余計に必要になりますが、手間のほうはたいしてかかりません。
というよりも、最初の方法よりも手間がかからないかもしれませんね。

以上、2通りの方法は、どちらが良いとか悪いとかいうことより、大工さんの慣れ親しんできたやり方(流儀)ということになると思います。

そして、最後は写真の赤線部分です。
こちらは和室の付け鴨居(つけかもい)の位置で、この付け鴨居を利用して板材をつないでしまいます。
板材の長さは6尺(1818mm)程度なので、天井付近まで板を張ろうとすると、どうしても途中につなぎの部分が出てきます。
そのときに、わざわざ新たに桟木を入れるよりも、手間も材料も省けるというわけです。
ただ、付け鴨居は柱よりも引っ込ませて納めてあるのが一般的のため、薄ベニアなどで引っ込んでいる分を足してあげることが必要になります。
by safetycap01 | 2007-03-16 17:50 | リフォーム | Comments(0)