擁壁工事#11 鉄筋
現場での鉄筋工事は組立作業が中心になります。
あらかじめ加工場で所定の長さに切断したり、曲がりの部分を加工した鉄筋を現場に運び込み、鉄筋屋さんが針金状の結束線で、鉄筋相互を結束しながら組み上げていきます。
もちろん加工場での加工作業も大事なのですが、現場で組むということが一番大事な作業になると思います。
組むべき鉄筋を間違えてしまうこと、組むべき位置を間違えてしまうことなど、現場での作業には間違える要素がかなりあります。
そして間違えたままコンクリートを打ってしまうと、誰にも気づかれずに間違えたままになってしまいます。
そのため鉄筋工事では、他の作業にもましてチェックが大事になってきます。
一般に、ある程度の規模の工事になると鉄筋が組みあがった段階で、役所等の検査が入ります。
これは鉄筋工事の重要さ・・・間違えたままコンクリート工事に進んでしまうと、取り返しがつかなくなることを表していると思います。
今回の工事では、公的機関による現場検査は工事写真の提出だけでした。
しかし施工者サイド、設計者サイドによる検査はしっかり行なっています。
この検査が終わるとコンクリート打設です。