捨てコン
『捨てコン』とは『捨てコンクリート』のことです。
一般に砕石地業のあとに、5cm程度の厚さで、流し込むコンクリートのことです。
構造的に必要なものではなく、そのあとの基礎工事の作業を容易にするために、必要になってくるものですね。
そのため、コンクリートに『捨て』という言葉が、前置きされているようです。
基礎工事では、基礎をかたちづくる型枠と、鉄筋を組むことになります。
この段階で、捨てコンがなく砕石のままだと、型枠、鉄筋の位置決めが難しいんです。
そのため、捨てコンを打って平面をつくり、その平面上に型枠、鉄筋の位置を書き記します。
この作業を墨出し(すみだし)といいます。
なお、墨出しという言葉は、建設現場ではこれ以外にも、いろいろな場面で使う言葉です。
ここで、墨出しを行わないで、型枠、鉄筋が組めれば、捨てコンは省略可能です。
ハウスメーカーなどでは、捨てコンなしの工事も行われることがあります。
捨てコンに求められるものは、墨出しを行うための平滑さですね。
また、捨てコン面が平らでないと、捨てコン上に組む型枠が、うまく組めないこともあります。
そのため、捨てコン打ちには、土工(どこう)さんだけではなく、左官屋さん(土間屋さん)にもきてもらうことになって、なかなか手間も費用もかかるんです。
以上は土曜日の作業でした。
日曜日は現場は休み。
月曜日から墨出し、ベース枠組み、ベースの配筋を行う予定です。