根伐り
台風で一日遅れましたが、今日は根伐りです。
こちらの基礎は杭基礎です。
通常、杭基礎の場合は、基礎梁の範囲だけを溝状に根伐りをしますが、ここでは建物の範囲全体を掘っています。
総掘り(そうぼり)と呼ばれ、べた基礎で行われる掘り方ですね。
土工事の費用は、掘った土の量、敷地外に運び出す残土の量、敷地外から運び込む客土の量に拠ります。
そのため、施工サイドとしては、土を掘る量が少なくて済むような、根伐りの計画を立てるんです。
基礎の断面が逆T字型をしている基礎では、逆Tの横棒の幅プラスαで根伐りをするのが一般的です。
今回の基礎は道路からの振動を考えて、杭の上にべた基礎を載せます。
そのため総掘りになってしまいました。
主な作業は重機で行います。
根伐りをする範囲を石灰等で地面に示し、レベル・・・高さを測量する器具で、深さを確認しながら掘っていきます。
その際、重機では掘りきれないような箇所は、土工さんがスコップを使って人力で行います。
掘り返した土で敷地内に留置できない分は、ダンプで場外搬出です。
いわゆる残土処理ですね。
残土処理は出来るだけ少なくしたいのですが、敷地内に無理やり留置してしまうと、後の作業に差し障りが出てしまいますし、崩れるなど危険なこともあるんです。
なかなか難しいところです。
今日の作業は、根伐りを終えて、砕石の敷き均し、シロアリ駆除剤の土壌散布まで。
明日は砕石の転圧と捨てコン打設を予定しています。