遣り方
今日から新築工事の作業が、本格的に始まります。
今まで、解体工事、地鎮祭、整地作業などを行ってきましたが、実質的な着工は今日の遣り方(やりかた)からとなります。
遣り方とは、上の画像に写っている木製の杭、板などのことをいいますが、杭、板などを設置する作業そのものも遣り方ということがあります。
遣り方は、今まで図面上にあった建物の位置、高さを、敷地上に写すために行うものであり、ここで間違えてしまうと、図面と違った建物が出来てしまいます。
木製の杭に渡された板には、建物の通り芯・・・柱の芯だと思ってください・・・が書き込まれ、板の上端は建物の高さ関係の基準になっています。
建物の通り芯にはX方向、Y方向がありますが、これらの座標軸の直行性(90度)はトランシットなどの測量機器を用いるか、ピタゴラスの定理を用いて出します。
ピタゴラスの定理などというと難しそうに聞こえますが、三辺の比が3:4:5になる大きな三角定規(直角三角形)を使うと考えてください。
建物の高さ関係はレベルという測量機器を用いるか、水盛管(みずもりかん)を用います。
水盛管は昔ながらの道具で、水面が同じ高さに保たれるのを利用した道具です。
原始的ですが小さい建物にはよく使われています。
今日出した遣り方を用いて、杭、基礎工事が始まります。