床直し。
建物の構造は鉄骨造(S造)ですが中身は在来木造です。
構造柱、梁、小屋組み、2階の床面は鉄骨で、そのほかは木材です。
1階が2K×3戸、2階が2DK×2戸の変則的な住戸編成です。
1階の2Kは単身者が住むことが多く、大き目のワンルームって感じです。
建物の立つ敷地も低めです。
このような場合には建物に湿気がこもってしまうんですね。
居室として使っている和室の床がダメになっていました。
畳の下の合板の荒床がぶかぶかになってしまい、畳もくたくたになっていました。
根太から下だけがかろうじて持っているような様子で、畳が根太で支えられているような状況です。
万年床だったので入居者も言い出しにくかったんでしょうね。
よく今まで我慢していたと思います。
工事は畳の搬出から始まりました。
通常、畳の重さは1枚25kg程度ですが湿気を含むと30~40kgぐらいになっているかも知れません。しかも、くたくたで持ちにくいんです。
うすら寒いぐらいの陽気でちょうどよかったです。
畳の搬出の時には床の踏み抜きに気をつけないといけません。
畳の下の荒床がぶかぶかになっていますからね。
合板をつなぎ止めている接着剤がダメになっているんです。
ただ、薄い板が重なっているような状況です。
合板を踏み抜くと大怪我をしますからね。
画像は荒床、根太、大引き、床束を解体して一時置きしているところです。
下のほうに薄くはがれている合板の残骸が写っています。