二脚鳥居支柱 末口元口
移植されたばかりの街路樹を支えている、二脚鳥居支柱(にきゃくとりいしちゅう)です。
造園の世界では、地面に打ち込む支柱の丸太材は、末口を上にすること。
このようにされています。
ここで、末口というのは木の梢(こずえ・・・先端のほう)のことで、木の根元のほうのことを元口といいます。
末口を上にするということは、元口を地面の中に埋め込みなさいということで、木が生えたままの状態で使いなさいということです。
一般の方には、末口を上にしなさいというよりも、元口を地面に埋め込みなさいといったほうがわかりやすいのではないでしょうか。
それなのに、なぜにこのようにいわれるのかというと、末口のほうが細いからだと思います。
地面に打ち込むには細いほうがいいということで、末口を下にした例があったからでしょう。
そして、そのことに対する注意ということで、あえて末口を上にしなさいとなったのだと思います。
ただ、現在、支柱に用いるような丸太材は、同じ太さに製材された上で、元口のほうを尖らせてあります。
つまり、末口元口を気にせずに、尖ったほうを地面に埋め込めばいいというわけです。