三渓園にて 踏み石
茶室の露地です。
ここで注目していただきたいのは、地面に置かれた踏石(ふみいし)です。
踏石というものは、その名のとおりその上を踏んで歩くためのものですが、ある程度お年を召された方には、踏石の上を歩くのは厳しいものがあると思います。
また、若い方でも雨などが降って、踏石が濡れてしまった場合はどうでしょう。
スニーカーなどを履いていたとしても、踏石の上は避けたいものだと思います。
これからの時代、このような茶室の踏石でも手すりが必要ではないでしょうか。
もちろん露地の雰囲気を壊さないような手すりです。
さらに、踏石の表面に滑り止め処理などを施して、雨で濡れてしまっても滑りにくくするべきでしょう。
滑って転んで石の上に落ちてしまったりすると、痛いだけでは済まされなくなります。
ちなみに、上記では石の名称をすべて踏石としましたが、正式には建物側から踏石(ふみいし)、落石(おとしいし)、乗石(のりいし)となどといい、その先は飛石(とびいし)に続きます。