引き違い玄関扉の鍵交換 その5
こちらは引き違い戸の室内側の扉の召し合わせ部分(重なり合う部分)を、室外側から写したところです。
鎌形の金物が出っ張っていますが、この金物がもう一枚の扉の受け金物に咬み込むことによって、引き違い戸は開け閉てができなくなります。
ということは、この鎌形の金物の位置と、もう一枚の扉の受け金物の位置が合わないと、うまく施錠ができないということです。
じつは、この位置合わせが難しい。
なにが難しいかというと、位置合わせをするには引き違い戸を閉じなくてはならないこと。
引き違い戸を閉じてしまうと鎌形の金物と受け金物の位置関係を、目で見て確認することができないからです。
さらに引き違い戸を閉じてしまうと、室内側と室外の行き来ができなくなるため、室内側と室内側の両方から鍵周りを確認することができなくなってしまいます。
これは、想像以上に厄介なことです。
ということで、最近の引き違い戸用の鍵には、内側の扉から外側の扉に向けて、細いピンを刺せるような小さい穴が設けられていることがあります。
この穴に刺したピンが、内側の扉から外側の扉に貫通すれば、位置は合わせはOKということになります。
ただ、ピンがうまく貫通しない場合、どのようにすればよいかまではわかりません。
あれやこれやと鍵の位置を動かしながら、位置を探るしかありません。
とはいえ、引き違い戸の鍵交換を行うには、ピン穴が設けられているタイプの鍵を選んだほうが、よいことに違いはありません。