<   2007年 10月 ( 14 )   > この月の画像一覧

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白い丸で囲ってある金物(鍵)のことを、ラッチ(latch)・・・掛け金といいます。
そのなかでも、写真のように回転させてロックするタイプのラッチのことを回転ラッチといい、スライドさせてロックするタイプのラッチのことをスライドラッチといいます。

回転ラッチといわれてもピンとこないかもしれませんが、回転式の掛け金ならばわかりやすいのではないでしょうか?
また、スライドラッチがわかりにくいのならば、抜き差し式の掛け金、もしくはスライド式の掛け金でもいいかもしれません。

ラッチというのは、トイレなどのプライベートな空間に鍵を掛けるときに使われることがあります。
トイレの鍵は玄関ドアのように防犯上重要な役割りを果たすものではありませんが、壊れてしまうと非常に不便。
生活していく上での不便さは、玄関ドアに勝るとも劣らないと思います。
その際、このような用語が頭の片隅にでも残っていると、役に立つかもしれません。
修理を依頼するにしろ、部品を購入するにしろ、用語を知っていると話が通じやすいですからね。
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トイレブースの鍵の部分です。
このトイレの扉は引き戸になっていて、扉から回転させた金物を、枠の溝に引っ掛けることによってロックを行うようになっています。
これなら、鍵の部分を壊される恐れも少ないでしょう。

不特定多数の人間が使用するトイレの鍵というものは、往々にして補修の跡が見受けられます。
そのほとんどが、開き戸の場合で、鍵の掛かった扉を無理やり開けようとしたためだと思います。
無理な力がかかり、鍵を取り付けているビスが抜けるなり、取り付け部分が壊れてしまったものがほとんどです。

ビスというものは、回転させて抜く分にはよいのですが、無理やり引き抜いてしまうとビス穴が壊れてしまい、再度ビスを締め直しても取り付けが緩くなってしまいます。
また、ビス穴だけでなく取り付け部分まで壊れてしまうと、どうしようもなくなってしまいます。
その結果、壊れてしまった鍵はそのままにしておいて、新たな鍵を追加している例も多いはずです。
こうゆうのは、あまり見栄えのよいものではありませんね。
もう少し、きっちりした金物を用いて、補修など無しで済ませたいものです。

この手のトイレブースというのは、金額をかけずに簡単に済ませてしまうことが多いのですが、壊れてしまっては元も子もありません。
最初から、ある程度良いものを選んでおくべきだと思います。
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木製の立て札の裏に、角材が横桟として取り付けられています。
立て札と角材の取り付けは、単純に板材と角材を重ね合わせているのではなく、板材のほうを溝状に掘り込んで、角材を差し込むようにしています。
その掘り込んである溝は単純な凹型ではなく、底のほうが広がっています。
そして、角材のほうも、掘り込まれた溝に対応するような形状に加工されています。
このような形状の加工のことを蟻加工(ありかこう)といいます。
また、このような横桟のことを吸付き桟(すいつきざん)といいます。

蟻加工というのは、底のほう(奥のほう)が広がっている形状のため、部材の抜けに強いといえます。
この立て札の場合でいうと、板材のほうが反り返ろうとしても蟻加工で引き止められるため、反り返ろうとしても反り返れないということになります。
現実には、このような雨ざらしの無垢材の場合には、この程度の蟻加工では板の反りを止められずに、蟻加工が外れてしまうこともありえることですが。

この蟻加工、身近なところでは、テーブルの天板の反りを止めるために使われていることがあります。
テーブルの天板が無垢材ならば、裏面に蟻加工が施されている可能性があります。

最後に蟻についてです。
蟻という名称については、蟻加工を施されたオスの部分が昆虫の蟻の頭部に似ているからという話と、メスの部分が蟻の口に似ているからとの話があります。
どちらが正しいのかはわかりませんが、がっちりと差し込まれた部材をくわえ込むところは、蟻の口に似ていると思います。

さらに蛇足です。
このような加工のことを、英語では鳩の尾羽(dove tail)といいます。
こちらは、蟻加工のオスの部分が、鳩の尾羽と同様に末広がりになっているためです。
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向かって左側の扉はトイレの出入口で、右側は奥の通路につながっています。
トイレの前の床面は、設備配管を通すため床が上げられています。
このようにトイレや洗面所などの水周りの床面を、一般部の床面よりも上げてしまうことは珍しいことではありません。

ここで気になることは、扉に取り付けられているレバーハンドルの高さです。
一般にレバーハンドルの高さは、床からの高さで決められることがほとんどで、建物全体で同じ高さに統一されています。
高さがまちまちだと、使うときに調子が狂うことがありますからね。
そして、その高さは手すりの高さと同じような高さで、床面から85cm前後とされていると思います。

ということは、トイレ扉のレバーハンドルの高さは、トイレ前の床が上がっている分高くなっていなければならないのですが、こちらでは左右の扉で高さが合っています。
じつは、写真には写っていませんが、高さが合っているのはレバーハンドルだけでなく、扉上部の高さも同じです。
つまり、こちらでは2枚並んだ扉の、見た目の同一性を優先したというわけで、レバーハンドルの使い勝手には目をつぶったということです。

これが、2枚並んでいる扉の上部の高さに段が付いていて、レバーハンドルの高さが違っていたらどうだったでしょう。
格好のよいものではないと思います。
とはいえ、一般住宅の場合には、見た目より機能を優先したほうがいいかもしれません。
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通りがかりに見つけた光景です。
なまこ壁と思いきや、なまこ壁風のペンキ模様でした。
車に乗って通り過ぎてしまうと、本物のなまこ壁と間違えてしまいそうです。

本来、なまこ壁というのは、壁に張った板状の瓦を漆喰(しっくい)で固めたもので、写真でいうと黒い部分が瓦、白い部分が漆喰に相当します。
その際、漆喰は平面状に平らに仕上るのではなく、半円形状に盛り上げて仕上ます。

なまこ壁の 『なまこ』 は生子、海鼠などと書くことがあるので、海に住む生き物の 『なまこ』 のことだと思います。
つまり、漆喰の半円形の盛り上がりが、海に住むなまこを連想させることから、そのように名付けられたものでしょう。
蛇足になりますが、屋根などに用いる波型のトタン板のことを、なまこ板と呼ぶことがあります。
これも、同様に波型の形状が海に住むなまこを連想させるからだと思います。

なまこ壁で、瓦を壁に張るのは瓦が風雨に強いため。
漆喰を平らでなく半円形に盛り上げるのは、漆喰部分の強化のためだと思います。
ところが仕上がった状態が、なかなか面白い。
その結果、デザインの一つとしてなまこ壁が用いられるようになったものでしょう。

ところが、本物のなまこ壁は、左官屋さんに高度な技術を要求します。
左官屋さんならば、誰にでも出来るというものではありません。
当然、費用も高くなるとなれば、なまこ壁の模様だけ使ってみるということもあるわけです。
このペンキ模様ならば、ちょっと手先が器用な人なら可能ですからね。
個人的にはこのようなものも、ありだと思います。
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写真の左側は、このごろ商業施設などの外回りで、見かける機会が増えてきたコンクリート舗装です。
スタンプコンクリート、型押しコンクリートなどといろいろな名前で呼ばれていますが、スタンプコンクリートが一番通じる名前だと思います。

スタンプコンクリートは、まだ固まっていないコンクリートに着色を施した上で、型板(スタンプ)を押し当てて模様(パターン)を描きます。
まだ固まっていないコンクリートなので、着色剤がある程度コンクリートに浸潤するため、固まったコンクリートの表面に塗装を施すよりも、しっかり色づけができます。
そして、型板には自然石風、レンガ風、タイル風、木目風などと、いろいろな種類の中から選択可能です。
以上が、通常の土間コンクリートに比べた利点ですが、やはり通常の土間コンクリートよりは費用がかかります。

また、スタンプコンクリートはあくまでも土間コンクリートの延長線上にあるものなので、土間コンクリートの利点を持ち合わせています。
それは、自然石やタイルなどの上に車両などの重量物が載ると、凹んでしまうことがありますが、土間コンクリートの場合はそれなりに作られていれば、重量物が載っても大丈夫。
タイルの場合は剥がれることがありますが、スタンプコンクリートの場合は剥がれることはまずないでしょう。
自然石やレンガの場合は、目地から草が生えてくることがありますが、土間コンクリートの場合はヒビ割れがなければ大丈夫などです。
ただ、自然石やレンガの場合は、雨水が目地から地面に浸透してくれますが、土間コンクリートでは浸透してくれません。

以上、スタンプコンクリートには様々な利点があるように思えますが、なんといってもスタンプコンクリートは既存の材料を擬したものです。
やはり本物とは違います。
個人住宅などには、本物を用いたほうがいいかもしれませんね。
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店舗などの床に貼られているビニル床タイル・・・いわゆるPタイルです。
Pタイルにも何種類かあるのですが、写真のようにデザイン性に富んでいるものは、ホモジニアス(homogeneous)ビニル床タイルと呼ばれているものです。
一方、学校や事務所などで用いられることが多いビニル床タイルは、コンポジション(composition)ビニル床タイルと呼ばれているもので、ビニル床タイルのスタンダード版とでもいえるものです。

学校などに貼られていた床タイルを思い浮かべてください。
両者を比べてみると、一番の違いは色の鮮やかさと、クリア塗料を塗ったような透明感ではないでしょうか。
ものの性質自体は、コンポジションビニル床タイルのほうが丈夫にできていますが、見た目の綺麗さはホモジニアスビニル床タイルのほうですね。

また、住宅の洗面所などによく貼られている床材は、クッションフロアなどと呼ばれているビニル床シートです。
このクッションフロアの特徴は、その名のとおりクッション性に富んでいるということで、足触りが優しいことだと思います。
素足やスリッパ履きに向いている素材でしょう。

似たような材料なのですが、性質はそれぞれ異なっています。
お洒落な店舗などに貼られている床材を、自宅の床に貼ってみようと考えている方は、デザイン性だけでなく、ものの性質自体も検討してみてくださいね。
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写真は内部のドア周りを写したものです。
向かって左から、タイル壁面、ドア枠、ドアとなっていて、ドア枠が壁面から出ている部分のことを、散り(ちり)といいます。
そして、壁面の散りに近い部分のことを、散り際(ちりぎわ)といいます。

ここでは、壁面から出ている部分がドア枠になっていますが、ドア枠が柱にかわっても散りです。
つまり、散りとは面がずれて納まっている状況で発生するもので、同じ面で納まっている場合には、面一(つらいち)などといわれています。

話を戻します。
写真で、散り際の部分のタイル目地に、ヒビが入っているのがわかるかと思います。
このヒビの原因は、ドア枠が木製であるため、木が痩せたり狂ったりしたことと、もう一つはドアの開閉時の振動によるものだと思います。

このような場合、散り際の部分には目地を打たないで、シーリングを打つべきでしょう。
シーリングならば弾性があるため、木材の多少の痩せや狂いにも追随可能ですし、開閉時の振動にもある程度は耐えてくれるはずです。

このようなことは、塗り壁の場合にもあることですが、さすがに塗り壁で散り際をシーリングで処理するわけにはいきません。
塗り壁の場合には、柱や枠のほうに壁の厚みの溝を掘り、その溝の中まで壁を差し込むようにして、柱や枠の痩せや狂いに対応できるようにすることがあります。
つまり、壁と柱や枠をラップさせて納めることです。
そして、このときに掘る溝のことを、散り抉り(ちりじゃくり)などといいます。
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これは一般住宅の台所の天井と壁に貼られていたシールです。
このシールには、いろいろな文言が記されていますが、私なりに注意すべきポイントをあげてみると 『準不燃材料 基材との組み合わせによる』 です。
つまり、このシールは基材(下地材)と仕上げ材(クロスなど)の組み合わせによって、準不燃材料としての性能を発揮するということを表しているということです。

ということは、下地材に普通のベニヤ板を用いた場合、その上にどのようなクロスを貼っても、準不燃材料にはならないということ。
また、燃えない材料であるコンクリートの上に、なんらかの材料を貼る場合にも、貼るほうの材料の性能をチェックしなければならないということです。

ここで、前者の下地材にベニヤを貼った場合は理解しやすいと思いますが、後者の下地材がコンクリートの場合はわかりにくいではないでしょうか。
これは、下地材が燃えなくとも、表面の仕上材が燃えて火災が伝播すること。
そして、準不燃材料の意味合いに、燃えにくいということだけでなく、燃えても有害な煙が出にくいということが、含まれているからです。

つまり、準不燃材料というのは、燃えやすさだけではなく、燃えた場合の有害な煙の出にくさも考慮されて、指定されているということです。
下地のコンクリートは燃えなくとも、表面のクロスが燃えて火災が伝播したり、有害な煙を出してはたいへんですからね。
内装リフォームの際には、このシールのチェックが必要ということです。

ちなみに、住宅系の場合このような制限が厳しいのは、台所などの火気使用室です。
通常の居室の場合は、制限を受けたとしても天井と壁の上部だけで、床と壁の下部(床から1.2m以内)については、特別な制限はありません。
つまり、昨今流行の腰壁については、ごく普通の木材を貼ってもかまわないということです。
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内装工事で用いたエアー工具です。
いわゆるホチキスの大型のもので、ステープル(針)の打ち出しをエアーの力で行います。
今回用いたステープルはステンレス製のため、室内の一般部では錆びの心配はないと思います。

このエアー工具はエアータッカーなどと呼ばれているもので、薄手の材料を止めるのに使われる工具です。
なぜ薄手の材料なのかというと、エアータッカーで用いるステープルが、ビスや釘に比べて細いからです。
やはり細いものは太いものに比べると、材料を止めてからの保持力で劣ります。
ということで、エアータッカーはこの細いステープルでも充分に保持できるような、材料に用いることになります。
もちろん、接着剤をメインとして、ステープルを仮止め程度で用いるような使い方はあります。
今の接着剤は、効果を発揮しはじめるとかなり効きますからね。

このような工具の選択は、実際に工事を行う大工さんにある程度任せています。
大工さんにとって使い慣れた工具というのがありますからね。
このエアータッカーは軽くて取り回しが楽な工具なため、私自身としても好きな工具です。

ただ、『ここに、このような工具を使ってもらっては困る』 『ここには、この工具じゃないとダメ』 などということは当然あります。
そのあたりをきちんと判断できないで、大工さんの好みに任せていると、あとあとのトラブルにつながります。
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