<   2007年 08月 ( 13 )   > この月の画像一覧

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公園の四阿(あずまや)です。
四阿は、東屋とも書くことがあって、屋根付き壁無しの小さな休憩所のことだと思ってください。
その屋根は、建物の平面上の中心を頂点にして、四方に葺き下ろす形状がほとんどで、専門的には方形屋根(ほうぎょうやね)と呼ばれています。
方形屋根は、街中でよく見かける寄棟屋根(よせむねやね)の一種ということができ、建物の平面形状が正方形のときに、寄棟屋根を掛けると方形屋根になります。

ここで、この方形屋根を用いて、普段あまり見る機会がない、屋根関連部材の紹介をしてみます。

まずは、桁(けた)です。
桁は、柱と組み合わさって、四角いボックス(直方体)を構成します。
ただ、柱と桁だけではボックスはひしゃげてしまいます。
そのために、つっかえ棒として斜めに入れる部材が、筋交い(すじかい)、火打梁(ひうちばり)などです。
筋交いは柱が倒れるのを防ぐため、火打梁は桁で囲まれた四角形が、ひしゃげてしまわないようにするためです。
梁(はり)の途中からは、束(つか)が立ち上がっています。
この束は、隅木(すみき)を持ち上げて、ボックス上の屋根構造を支えるための柱部材です。
こちらでは、隅木に小断面の部材を使っていますが、通常は柱程度の断面を持つ部材を使います。

隅木から桁に掛け渡しているのが垂木(たるき)です。
そして垂木間には野地板(のじいた)を渡して、屋根葺き材を支えることになります。
また、こちらの場合、野地板には下から見上げられてもおかしくないような、化粧野地板が使われています。
早い話が、斜めに張られた天井板のようなものです。

通常、野地板は天井に隠れてしまうため、荒木(あらき)のままで済ませています。
このことは、他の部材も同様で、桁、隅木、火打梁、垂木なども通常は荒木のままのところ、こちらではカンナで仕上げられています。
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天井に取り付けられたエアコンの室内機です。
このようなタイプの室内機を天井カセット式といい、略して天カセ(てんかせ)などと呼ぶことがあります。
壁掛け式や床置き式の室内機が、部屋の壁際に取り付けられるのに対して、天井カセット式の室内機は、天井ならば部屋のどの位置にも取り付けることができます。
そして、このことは部屋が広い場合に効いてきます。

つまり部屋が広い場合、壁掛け式や床置き式では、部屋の壁際・・・端部から冷温風を吹き出さなければならないのに対して、天井カセット式では、部屋の中心部から冷温風を吹き出せば良いというわけです。
部屋の端部と部屋の中心部、どちらが冷温風を吹き出すのに適しているのかは、当然に部屋の中心部です。
部屋の端部から、もう一方の端部まで冷温風を届かせるためには、かなり強い風を用いないと無理ですからね。

ということで、部屋が広い場合には、天井カセット式の室内機を用いることが一般的なのですが、この天井カセット式を用いても嫌な風にみまわれることがあります。
そして、その場合に採られた対策が、写真中の風向調整板です。

この風向調整板は、エアコンメーカーの純正オプションパーツではないようです。
自動車業界でいうところのアフターパーツでしょう。
しかし、このような製品が販売されていることは確かで、それなりの効果は上がっているのではないかと思います。
興味がある方は 『エアコン』 『風向調整』 で検索してみてください。
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後付けの自立式トイレ手すりです。
手すりは、この形のままで床に固定されていました。
そのため、使うかたによってはこの手すりが邪魔になることがあります。
体裁も使い勝手も、いまひとつですね。
せめて、手すりを跳ね上げることができれば、より使える手すりになったかもしれません。

また、座った状態から身体を引き起こすための手すりが、かなり苦しい状態で取り付けられています。
もっと力を入れられる位置に、しっかりと取り付けておいて欲しいところです。

このようになってしまった原因の一つは、トイレの部屋としての形状が、四角形ではないためでしょう。
トイレの面積としては充分なのですが、使いにくい形状と広さになってしまっています。
いっそ、デッドスペースを設けてでも、便器の背面と側面は四角くしたほうが、よかったと思います。
そうすれば、自立式の手すりを使わずに、壁面に手すりを取り付けられたはずです。
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花柄の壁クロスです。
クロスの継ぎ目が目立ってきています。
このままにしておくと、継ぎ目が開いてくることがあります。
メンテナンスの時期としては、そろそろ張替えを視野に入れてもよいころだと思います。

ちなみに、クロスの剥がれた部分を、木工ボンドのようなよく効く接着剤で付けてしまうことは、止めておいたほうがよいでしょう。
その後、クロスを張替える際に、接着力が強すぎてクロスがうまく剥がせなくなることがあります。
その結果、下地を傷めてしまい、張替えたクロスに凹凸が出てしまうことがあるんですよ。
接着剤を使うとしたら、ほどほどの接着力を持つ、クロス用の接着剤を使うようにしてください。

ここで、リピートという用語です。
リピートとは写真のような柄クロスで使われる用語で、クロスのサンプル帳などで柄クロスを見ると、横リピート何センチ、縦リピート何センチ、などのよう出てきます。
これは、クロスの柄の繰り返しの長さを表しています。
つまり横リピート45cmということは、45cmごとに同じ柄が繰り返されるということです。

そして、この数値自体は、クロス屋さんにとって意味のある数値であって、建て主さんは気にすることのない数値です。
建て主さんが気にすべきは、リピートのある柄クロスは柄合わせが必要な分だけ、無地のクロスよりも貼ることに手間がかかり、状況によっては材料も余計に必要になるということです。
つまり、一般的に柄クロスは無地のクロスよりも、施工費が高くなるということです。
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これは3尺幅のトイレに、600幅の吊戸棚を取り付けたところだと思います。

3尺幅なので、柱の芯々寸法は909mm。
そこから、柱の太さを3寸5分(105mm)として、さらに壁の石膏ボードの厚み(12mm)を引くと 909-105-12-12=780(mm)
これが計算上のこちらのトイレの内法(うちのり)です。
ここに600幅の吊戸棚を取り付けると180mm余ってしまいます。

このような場合、600幅の吊戸棚ではなく、750mm幅の吊戸棚を取り付けるようにすれば、余りの寸法は30mmとなります。
余りが30mmならば、吊戸棚の両サイドに15mmずつ振り分けて、なんらかの形で余りの15mmを処理すればいいわけです。

ところが180mmも余ってしまうと、その処理に頭を悩ませることになります。
見栄えのことを考えると、吊戸棚を壁の中心に取り付けることが良いはずです。
ところが、余った空間の利用ということを考えると、吊戸棚をどちらかに寄せて取り付けたほうが、まとまった空間が得られることになります。
180mmあれば簡単な棚でも作って、トイレットペーパー程度を置くことが出来ますからね。
最終的な決定は住まわれる方がなされるとしても、なかなか悩ましい問題です。
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ベニヤ板で作られたスロープです。
ベニヤ板は12mm厚のものを2枚重ねたうえで、端部をずらして使っていました。
つまり、2枚重ねの下のほうベニヤの端部をずらすことによって、段差を12×2=24(mm)とせずに、12mmの段差としていました。

外部で段差12mmならば許容範囲かもしれません。
少なくとも車椅子ならば車輪が大きいため、越えられる段差ではないでしょうか。

あとは手すりですね。
手を添えられる程度の簡単な手すりでも、有ると無いとでは安心感が違います。
仮設用の単管パイプ、もしくは工事用バリケードを手すり代わりに用いてもよいと思います。

ここで用いられているベニヤ板は、完全耐水合板と呼ばれている種類で、ベニヤ板の中では水に強い種類です。
水に濡れた状態が続かないようなところならば、外部にも使えるベニヤ板です。
ただ、足で踏みつけられる床板として使うとなると、長くは持たないと思ってください。

このスロープは使用頻度が高いせいもあり、出来てから3年ほどで、写真のような状態になってしまったようです。
逆に考えれば、ベニヤ板程度でも3年以上は持つということもいえると思います。
スロープというとコンクリートを思い浮かべるかたも多いと思いますが、簡易的なスロープとしてベニヤ板を考えてみる価値はあると思いますよ。
特に賃貸住宅の場合は、コンクリートでスロープを作れないこともありますからね。

このスロープの後日談です。(2008.09.02加筆)
http://safetycap.exblog.jp/d2008-09-02
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廊下の突き当たりに、トイレがある場合です。
廊下はフローリングの目地の方向に長く、トイレは廊下に対して横向きに位置しています。
写真でいうと、廊下は上下方向に長く、トイレは左右方向に長くなっています。

フローリングは、廊下とトイレ、同一のものが選ばれています。
そして、床面は段差無しの同一レベルです。
このような場合、悩むのはフローリングを貼る方向です。

一般に、フローリングは縦方向に長く貼ると、見栄えが良くなります。
そのため、廊下のフローリングは縦方向に長く貼っています。

問題は、廊下に続いているトイレです。
廊下の延長でトイレも貼ってしまえば、廊下とトイレのフローリングの目地が通って、見栄えが良くなります。
しかし、トイレの内部だけに限ると、フローリングは短辺方向に貼られることになり、トイレ内部の見栄えは落ちます。

このような場合、どのようにフローリングを貼ればよいのか?
正解はないと思います。
住まわれる方の好みの問題でしょう。
ただ、写真のように途中でフローリングを貼る方向を変えても、それほど違和感のないことは確かです。
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近所のお寺の鐘楼です。
材木の切断面が現れる部分に、白い塗料が塗られています。
この白い塗料はペンキの可能性も高いのですが、ここでは胡粉という昔ながらの塗料が用いられているとして、話をすすめたいと思います。

胡粉塗り(ごふんぬり)とは、昔ながらの木口処理(こぐちしょり)の方法です。
木口・・・材木の切断面に塗装を施すことによって、木口からの割れや腐れを防ぐこと。
そして、先端部の白い色がデザイン上のアクセントとなってきます。
材木の色は、最初のうちは生木の色ですが、雨風に曝されているうちに黒っぽくなってきます。
そうすると、胡粉の白い色が、だんだんと目立つようになってくるというわけです。
材木が生木の色のうちは、なぜ白なのか、もっと目立つ色でもよいのではないか、と感ずるかたもいると思いますが、ある程度時間を経てからのことを考えて、胡粉の白い色を選んだというわけです。

この胡粉というのは、二枚貝を原料とする塗料で、日本画や日本人形の白として、今でも使われている塗料です。
ただ、昔ながらの塗料ですので、乾きが悪くて高価です。
そのため、胡粉の代わりに白いペンキという話も、当然に出てくるわけです。
個人的には、文化財クラスの建物でなければ、白いペンキの使用も致し方ないところではないかと思っています。
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これは、ユニットバスの出入口扉の下部です。
通常は木で納めている場合が多いのですが、こちらでは木の上にステンレス板を貼っています。
ステンレス板はユニットバスの付属品もしくはオプション品ということではなく、板金屋さんが作製して取り付けたものだと思います。

このステンレス板の目的は、出入口扉の下部が湿気で腐朽してしまうことを防ぐためです。
なんといっても、この部分は腐りやすい部分ですからね。
浴室リフォーム、洗面所リフォームなどでこの部分を解体すると、なんともないことのほうが珍しいぐらいです。

この部分に関して、裏側から上がってくる湿気もあるのですが、表側から浸み込んでいく湿気を防いでやることも重要です。
そして、そのためのステンレス板なのですが、注意すべき点があります。

それは、ステンレス板と浴室扉との取り合い部分と、ビス穴です。
これらの部分を、うまくシーリング処理を行わないと、せっかくステンレス板で覆ったのに水が入り込んでしまいます。
一度に入り込む水の量は少量なのですが、毎日何度も入浴が繰り返されるとなると、無視できる量ではなくなります。
ステンレス板を貼ったからといって、安心してはダメなんですよ。
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ログハウス風の休憩所です。
この休憩所で休んでいたところ、正面の窓周りに違和感を持ちました。

どうも、窓の下枠が水平ではないようです。
写真中でA、Bと記した部分の高さが、明らかに違っていました。
これは、窓の下枠の位置を記すときに、ミスを犯してしまったようです。
それも、ミリ単位のミスではなく、センチ単位のミスです。
原因はスケールの読み違いでしょうか?
センチの目盛りで読み違えることは、珍しいことではありませんからね。

ミリの目盛りを読み違えた場合には、誤魔化しようもあるのですが、センチの目盛りを読み違えるとそうもいきません。
センチになってしまうと、結果を見れば明らかにわかりますからね。
これが、10cm単位の目盛りの読み違えならば、確実に途中で気がつきます。
それも、かなり早い段階で気がつくはずです。

このセンチ単位の読み違いの場合、気がついたのは建具を吊り込む段階だと思います。
建具の右と左がセンチ単位で違っていると、建具での調整はかなり苦労したはずです。
もう少し違いが大きかったら、建具での調整は無理だったところでしょう。
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