<   2007年 07月 ( 17 )   > この月の画像一覧

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この流し台は、下部にブロックを2段半積んで、地面から50cmほど上げてあります。
この高さが、こちらのお宅では一番使いやすい高さとのことです。

一般的に外流しの高さは、しゃがんで使いやすい高さ、立って使いやすい高さの2通りが考えられます。
そのなかで、こちらのお宅では、立って使いやすい高さを選ばれたということです。
立って使う場合、通常ならばもう少し高い位置がよいのですが、使われる方の要望と、使われる方の背の高さよってこの高さとしました。

この流し台の高さは、コンクリート柱の高さによってある程度決まってきます。
なので、すでにセットされているコンクリート柱と水栓を前にして、あれこれと高さを考える余地は少ないといえます。
コンクリート柱をセットする前に、しゃがんで使うのか、立って使うのか、どちらにするか程度は事前に検討しておいてもらうと助かります。

また、流し台のかさ上げについては、コンクリートブロックを任意の高さで切断すれば、どうにでもなります。
既存のコンクリートブロックの高さにこだわらずに、使いやすい高さを選んでください。
切断作業に対して遠慮は無用です。
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コン柱式散水栓に、2口の水栓をつけたところです。
2口の水栓は、2口万能ホーム水栓と呼ばれているもので、2口タイプのなかでは一番単純なタイプでしょう。

やはり散水栓には蛇口が2つあると便利です。
1口はホースを固定して、もう1口を自由に使うことができますからね。

キッチン、洗面化粧台などの屋内の水栓金具については、あれやこれやといろいろ考えて選ばれると思います。
それに比べると屋外の散水栓については、コン柱式散水栓に付属している水栓で済ませてしまうことが、ほとんどではないでしょうか。
屋外の散水栓に用いられるような単純なタイプの散水栓は、デザイン面での選択の余地は少ないのですが、機能面ではいろいろなタイプのものを選ぶことが可能です。

また、屋外の散水栓程度ならば、自分で交換することも難しいことではありません。
現状で蛇口が1口しかない場合は、2口タイプに交換するのもいいと思います。
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写真はタイルではなく、石張りの歩道です。
しっかり水が溜まっていました。

この水たまりの原因は、水勾配云々という話ではなく、下地が沈み込んだためだと思います。
石を敷くときには、きちんとしているようにみえた下地だったのでしょうが、時間が経つにつれて沈み込んでしまったのか、予期せぬ重い車両が載ったためだと思います。
さすがに、重い石を敷く場合には、すぐに沈み込むような仕事はしないはずですからね。

タイルを貼る場合には下地をコンクリートで作るため、部分的に沈み込むようなことは少なく、このように水たまりが出来るようなことは、石張りの場合よりも少ないと思います。
ただ、下地のコンクリートが沈み込んで、割れたりするとたいへんです。
きちんと直すには、下地から作り替えるような、大がかりな工事になってしまいます。
その点、石張りの場合には、沈みこんだ石だけ持ち上げての補修が可能です。

また、一般にタイルの場合は、下地のコンクリートを作る工事をタイル屋さんが行うわけではありません。
別の職種が作ったコンクリート下地の上に、タイル屋さんがタイルを貼るための下地を作って、タイルを貼ることになるため、コンクリート下地が沈み込んだり割れたりすることにまで、タイル屋さんは責任を持てません。
正直、このへんがなかなか難しいところです。
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写真の右側は土間コンクリートで、左側はタイルです。
見た目の綺麗さを考えると、土間コンクリート部分までタイルで仕上げてしまえばよいのですが、こうゆうことは見た目だけで考えるわけにはいきません。
タイルを全面に貼ってしまうと当然に費用がかかりますし、テラスや犬走り(いぬばしり)の部分については、土間コンクリート仕上げで充分です。
また、土間コンクリート仕上げはタイルに比べると気兼ねなく使えるため、タイルよりも好まれる方もいます。

それでは、タイルと土間コンクリートを分ける場合、どのようにするかということです。
写真の場合では、タイル面と土間コンクリート面の水勾配の具合が異なっているため、タイル面と土間コンクリート面の間に溝を作って縁を切っています。
そして、この溝のおかげで土間コンクリートについた泥汚れは、タイルのほうに流れてこないで済んでいます。

このようにタイル面と土間コンクリート面の水勾配が異なっていることは、それほど多いわけではないでしょう。
通常は、タイル面と土間コンクリート面が、同一の面になるように納めることが普通だと思います。
また、その場合、タイル面と土間コンクリート面の境が不自然になるかというと、そうゆうことはありません。
ただ、段差がつかないように、高さの管理だけはしっかり行うことです。
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写真は階段部分に貼られた滑り止めタイルです。
通常のタイルを平(ひら)、平物(ひらもの)というのに対して、このように通常のタイルとは違ったタイルのことを役物(やくもの)といいます。
役物にはいろいろあって、写真のような階段用の滑り止め、タイルの辺の部分を面取りしている面取り、角部分に使うコーナー、曲がりなどが代表的なものです。

ここで写真を見てください。
写真では、平物として50角のタイルが用いられていますが、階段部分の滑り止め役物には100角のタイルが用いられています。
これはデザイン上の要請というよりも、この50角のタイルには滑り止め役物が、メーカーで用意されていないことが考えられます。

これは、よく使われるようなタイルには、種々の役物が用意されているのに対して、あまり使われることがないタイルでは、平物のみが用意されている、もしくは限られた役物のみが用意されているということです。
そしてこのようなことは、ちょっとシャレたタイルを選ぶとありがちなことです。

欲しい役物タイルがない場合、規模の大きな工事ならば特注で作るということもありますが、一般住宅レベルでは特注タイルは費用と納期がかかるため、現実的ではないと思います。
タイルを選ぶさいには、役物の存在もチェックが必要です。
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写真はタイルの貼りじまい(貼り終わり)の状況です。
既存の擁壁にぶつかってタイル面が終わるため、この部分に半端な寸法のタイルが出ています。
タイル面の納まりとしては、半端な寸法のタイルを使わずに、まともなタイルで終わるとよいのですが、あらかじめ終端部の位置が決められている場合には、うまくいってくれないことがほとんどです。

そのようなときには、当然タイルを切断して納めることになります。
そして、切断したタイルのことを、切り物(きりもの)などと呼んでいます。

ここで、タイルの切断などというと、かなり面倒なことだと考える方がいると思います。
もちろん、まともなタイルをそのまま貼るよりも面倒なのですが、よく用いられているようなタイルの切断は、はたで考えているほど面倒なことではありません。
タイル屋さんにとってタイルを切断することは、大工さんが材木を切断することと同レベルだと考えてよいと思います。

つまり、タイルを切断する手間については、タイル屋さんに遠慮は不要。
タイルを切断に際して気にするべきことは、切断したタイルを使うことによる見栄えについてです。
切断したタイルは、寸法の違いだけでなく、切り口そのものが気になりますからね。
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玄関扉の前にタイルを貼る場合です。

以前は玄関の内部を、外部よりも上げていることがよくありました。
また、玄関の内外でレベル差がない場合でも、扉の下部に敷居を入れて、玄関の内部と外部の縁を切っていることもよくありました。
このような場合には、玄関前の水勾配は写真の赤線方向、黄線方向のどちらにとることも可能です。

ところが現在では玄関内外のレベル差を、出来るだけ少なくすることが要求されています。
その場合に、単純に黄線のような水勾配をとってしまうと、玄関扉の両端で段差がついてしまい、玄関扉の下部に斜めの隙間が開いてしまいます。
玄関扉の下部がある程度上がっていれば、隙間が斜めであることはそれほど目立たないのですが、玄関扉の下部が土間に直についているような状態では、隙間の斜めが目立ってしまいます。
さすがに、これはまずいですね。

では、どうするかというと、玄関扉の前の水勾配は赤線方向のみとするということが考えられます。
そして、赤線方向に流れた水は、玄関ポーチから外れたところで、土の部分に垂れ流してしまいます。
通常はこれで事足りるはずなのですが、敷地の状況如何によっては、全体的に水を黄線方向に導いておきたいなどということもありえます。
このような場合には、タイル面全体にひねりを加えて、赤線と黄線を合わせたような水勾配を作ることになります。
このようなことは、小さいタイルならばそれほど苦労せずに可能なのですが、大判のタイルの場合はかなり苦労します。
できればタイルでの水勾配は赤線方向のみとして、黄線方向の水の流れは、排水溝などでまかないたいところです。

ここで出てきた排水溝というのは、計画当初から考えておけば、それほど大きな手間にはならずに、多額な費用もかかるものではありません。
ところが、この排水溝をあとから追加するとなると、それなりに手間も費用もかかってしまうので注意が必要です。
ちなみに、この排水溝の要不要は、外部配管工事を行うときまでには、決定しておいて欲しいものです。
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玄関ポーチに30cm角のタイルを貼ったところです。
タイルも30cm角程度の大きさになってくると見栄えがします。
よく使われる10cm角のタイルとは、ひと味違うのではないでしょうか。

ただ、このくらいの大きさのタイルを屋外で使うとなると、いろいろと神経を使います。
できれば10cm角のタイルを選んでいただきたいというのが、偽らざる気持ちです。

大判のタイルを屋外に使うときに、まず考えるのは滑りやすさです。
大判のタイルは目地(溝)の間隔が広くなるため、タイル上に水が浮いてくることが多く、どうしても滑りやすくなるからです。
屋外使用を考慮したタイルは、そうでないタイルよりは滑りにくいのですが、それは大判タイルどおしを比較した話です。
滑り具合に関しては、やはり小さいタイルにはかないません。
今回は、出来るだけ滑りにくそうなタイルをカタログから選んでもらいました。

つぎに考えるのは水勾配です。
大判のタイルは、タイルを貼る面全体に、均一に水勾配をつけるとうまくいくのですが、途中で勾配の具合を変えたり、谷折りや山折りのような勾配形状にすることには向いていません。
特にタイルを貼る面が小さいとダメですね。
滑らかに変化をつけることが難しく、場合によってはタイルが折れて見えてしまうこともあります。
つまり大判のタイルは、小さいタイルよりも騙しがきかないということです。

見栄えで大判のタイルを選んだのに、貼り上がった全体の見栄えが悪い。
これは最悪の事態なんですよ。
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水勾配というのは、雨水などが自然に流れるように、床面や屋根面などに傾きをつけることです。
これがうまく出来ていないと、水たまりが出来てしまいます。

いつまでも床に水がたまっていると、見栄えが悪いだけでなく、滑って転んでしまう原因にもなります。
だからといって、目で見てはっきりわかるほど強く水勾配をつけてしまうのは、格好のよいものではありません。
また、その場に立ってみて床の傾きを感じるようでは、床としての使い勝手もよいものではありません。
自然に見えて、なおかつ水がたまらない水勾配が要求されるところです。

水勾配のつけ方を、水の流れていく水下側からみてみると、二通りになります。
一つは、水の流れる面全体を傾けて、水下側の一辺に水を集める方法です。
これは、施工としては単純な方法で、水勾配の大きさをしっかりとってさえあれば、水たまりが出来ることも少ないでしょう。
もちろん、一辺に流れてきた水はそれなりの方策をとって、さらに流すなり、土中に浸透させるなりすることになります。

もう一つは、水下側に流れる水を一点に絞り込む方法です。
これは、平面を谷折りにするような方法で、一辺に集める方法よりも技術が必要です。
また、大雨の際には、一点に大量の雨水が集中するため、そのことによる弊害もありえます。
ただ、床面のおかれた状況によっては、水を一点に集中・・・絞ったほうが都合がよい場合もあり、その際にはこの方法を採ることになります。

さらに、実際に水勾配を考えるときには、以上二つの方法の組み合わせとなることがあります。
一辺に集めるのではなく水勾配を振り分けて二辺に集める、一点に絞り込むのではなく二点に振り分けて絞り込む、一辺に流してきて途中から一点に絞るなどということもあります。

ただ、あまり面倒な方法は採らないことです。
難しい方法は、水たまりにつながる恐れが大です。
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タイル割り(たいるわり)というのは、タイルの割り付けのことです。
具体的な作業レベルでは、どこからタイルを貼り始めて、どこに半端な寸法のタイルを持ってくるかなどを検討して、タイルの割り付けを決定することです。

タイルを張る場合、事前にタイルの割り付けを考慮して、タイルを貼る面の大きさを決めることが多いのですが、タイルを貼る面の大きさが、事前に決められている場合があります。
このような場合には、タイル割りの選択の幅が狭まってしまい、なかなか面倒なことになります。
しかも、タイルを貼る面が長方形ならまだしも、台形だったらなおさらたいへんです。
このようなことは、敷地いっぱいにタイルを貼るときによくあることで、今回がまさにそうでした。

タイルも、小さいサイズのタイルならば、タイル割りによる違いがそれほど気にならないものなのですが、タイルのサイズが大きいと、タイル割りの良し悪しが目立ってきます。
今回は30cm角のタイルを使うので、現場でのタイル割り作業にかなりの時間を費やしました。

もちろん、タイル割りは施工サイドで勝手に決めてしまうわけにはいきません。
建て主さんの意向が一番なのですが、いきなり建て主さんに向かって、どうしますかと尋ねるわけにもいきません。
タイル割りの案を何案か出して、決めてもらうことになります。
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