<   2007年 01月 ( 17 )   > この月の画像一覧

b0003400_13575799.jpg

市販されている手すり棒には、1m、2m、4mの3種類の長さがあります。
値段としてお得なのは4mものです。
1mものを4本買うよりも安いですし、2mものを2本買うよりも安いはずです。

また、90cmの手すりを4ヵ所取り付ける場合、1mものを切り使いすると10cmの端材が4本出てしまいますが、4mものから切り使いすれば40cmの端材が1本とれます。
40cmあれば手すりとして使える長さです。
手すりの取り付け箇所が多い場合には、できるだけ長いものを購入して、切り使いしたほうがお得です。

ただ、長いままで運ぶのはたいへんです。
そうゆう場合はどうするか?
のこぎりを持っていって、ホームセンターの駐車場などで切断してしまいます。
もちろん4mものを、1mずつ4本に切断したのでは、長いまま買った意味が薄れてしまいます。
必要な長さを測っていって、その長さで切断すればOK。
そうすれば車に積み込むのも楽になります。

写真は今回の工事で余った手すりです。
ほぼ1mあります。
短いものを切り使いしてしまうと、廃棄物として処分しないといけないところでした。
また、この余った材料で別の箇所に手すりを付けることも可能です。
今回は、別の箇所に手すりは不要とのことで、残材として引き上げてきました。

最後に手すり棒の形状です。
握りの部分にディンプル・・・凹凸が付いている手すりです。
このような手すりは、握るという行為が必要な箇所に向いています。
単に手を添えるだけだったり、軽く握って手を滑らせて使う場合には、ディンプルが邪魔かもしれません。
あらかじめ手すりを使われる方へ、実物を見せたうえでのヒアリングが必要でしょう。
また、この手の製品は値段のほうも高めなんですよ。
[PR]
b0003400_13432296.jpg

慣れないとたいへんなのが手すり金物の取り付けです。

失敗しないためには、手すりを取り付ける壁面に、鉛筆で堂々と線を引いてしまってください。
クロスや下地板を汚してしまうことを考えて、小さめの印を付けてしまうと、きっとうまくいきません。
慣れないうちは、しっかりと線を引いたうえで、この線は何々の線、この線は何々の線などと、線の意味合いを記してもいいと思います。
そのさい鉛筆は軟らかめのものを使うといいですよ。
硬い芯の鉛筆を使ってしまうと、あとから消すのがたいへんですからね。

具体的には、まず手すり棒の芯位置を引いてみてください。
その次には、芯位置から手すりの半径を振り分けて、手すりの外形をあらわします。
そして、この手すり外形の上端の位置が、手すりの高さになります。
手すりの高さというのは、手すり棒の芯の高さではないんですよ。

ここまで出来たら、手すりの位置、高さの確認を忘れずに行ってください。
この状態ならば、まだまだ変更は簡単です。

手すりの位置、高さがOKとなったら、手すり金物の位置を書き込みます。
この場合は、あらかじめ手すり金物の図面で、手すり棒と手すり金物の位置関係をおさえておいてください。
そして手すり金物の位置は、壁に取り付く部分の外形を、実際に手すり金物をあてがって書き込んでしまってください。

ここまで出来れば、作業の大半が済んだも同然です。
ちなみに、ここまでの作業を墨出し(すみだし)といいます。
建築工事では一番重要な作業かもしれません。
あとは取り付け作業になります。

取り付け作業では、いっぺんにビス止めしないこと。
仮締めしたうえで位置を確認して、よしとなったら本締めを行ってください。
また、材料の端部にビス止めを行うさいには、キリで下穴を開けることを、面倒がらずに行ってくださいね。
[PR]
b0003400_1431372.jpg

壁の隅のほうに手すりを取り付けるのにはどうするか?

出隅の場合には、角に柱がきているはずです。
この柱を利用できるので、出隅の場合には問題がありません。

一方、入隅の場合、柱の位置は壁から外れたところになります。
それでは入隅付近にはビスが留められないのかというと、壁の石膏ボードを受けるための、下地が入れられている場合があるんです。
この場合には、この下地にビスを留めてしまえばOKです。
まずはこの付近の下地を探ってみてください。

下地を探った結果、このような下地がない場合にはどうするか?
その場合には、長めのビスを斜めに向けて、柱にとどくようにもみ込みます。
ただ、そうするとビスの頭も斜めになってしまい、見栄えはよくありません。
また、板の端部に斜めにビスをもみ込むと、板が割れることがあります。
割れてしまった板は危険です。
使わないようにしてくださいね。

板の端部というのは、もともと割れやすい部分です。
このような部分に、ビスなり釘なりを取り付けるさいには、キリで下穴を開けてからにします。
また、斜めにキリをもむのは慣れないとたいへんです。
いきなり本番の部材で行わないで、試しの部材で行ってからにしたほうがいいですよ。
[PR]
b0003400_10314026.jpg

間柱(まばしら)というのは、文字通り柱の間にある柱です。
通常の柱が3寸5分(105mm)角や4寸(120mm)角などの正方形断面なのに対して、間柱は3寸5分×1寸、4寸×1寸などと見つけ方向の幅が狭くなっています・・・奥行き方向は柱と同じ寸法です。

間柱の役割は、柱のように上部の荷重を支えるのではなく、壁をしっかりさせることにあります。
柱と柱の間に間柱が入っていない場合、そのまま柱間に壁の石膏ボードなどを張ってしまうと、石膏ボードが中間部でたわんでしまい、頼りない壁になってしまいます。
それを防ぐために、柱の間に入れる幅の狭い部材が間柱です。
もちろん柱と同じ寸法の部材を用いてもいいのですが、それでは費用がかかってしまいます。
また、組み立てるのもたいへんになってしまうんですよ。

間柱というのは柱の中間部に入れるものなのですが、その入れ方は均等割りではなく、柱の芯から1尺5寸(455mm)程度で入れていきます。
もちろん結果として均等割りになることが多いのですが、原則は均等割りではないと考えておいてください。
そしてわかりやすい柱の位置というと、壁の角になった部分や、建具やサッシの両脇などです。

ということで間柱の見つけ方です。
間柱の幅は1寸(30mm)程度。
これが計算どおりの位置に真っ直ぐに入っていればいいのですが、なかなかそうはいきません。
まずは、多少のブレがあるものとして、検討をつけた位置付近、もしくは入っていて欲しい位置付近を叩いてみてください。
空洞ではないような感じがしたら、そこには柱や間柱が入っている可能性があります。

そのあとは実際に用いる、ビスをもみ込んでみることです。
針などを刺して試すよりも、わかりやすく確実です。
壁に穴が開いてしまっても、下地板で隠れてしまいますから、外すことを恐れずに試してみてください。

今は下地を探知する機械が、ホームセンターなどで販売されています。
私も1000円程度の製品を購入して試してみました。
使い方も難しくなく、下地の探知精度も特に問題はありません。
このような機械を使ってもいいと思います。

写真は間柱の位置にビスをもみ込んだところです。
ビスをもみ込む際には、ビス位置がきれいに見えるように、鉛筆等で墨出しを行ってください。
また、ビス頭にはめ込む化粧キャップも販売されています。
[PR]
b0003400_21332659.jpg

写真は玄関ホール周りの壁面です。
幅が3尺(909mm)で、向かって右側が廊下、左側が玄関ドア。
この中ほどが玄関框になっています。
この部分にL型手すりを取り付けることになりました。

L型の縦棒部分には柱がきているため、手すりの取り付けにはまったく問題ありません。
問題はL型の横棒部分ですね。
左端には柱がきていますが、壁から外れたところです。
中央部分には間柱がきていますが、間柱の幅は1寸(30mm)
1寸幅の間柱に手すりのブラケットを取り付けるのは、幅が狭すぎて不安です。
つまり、必要なところに下地が入っていない状態です。

となると、手段は2通りあります。
見た目がきれいに納まる方法としては、壁を破って必要なところに下地を入れる方法です。
これにはクロスの補修工事がともないますし、きれいに補修を行おうとしたら、この壁面全体を張り替えることになります。

もうひとつは写真のような方法です。
下地を壁の中に納めずに、壁の上にビス止めしてしまう方法です。
この方法は、壁の中に下地を納める方法に比べると、見た目がいまひとつですが、簡単で費用の面で安く納まります。
ということで、新築工事後などに手すりだけを取り付けるのには、こちらでもよいのではないでしょうか。
また、この方法ならばプロに依頼をせずに日曜大工で可能でしょう。

今回は下地材として米ツガの8分厚(24mm)を、カンナ仕上げで使っています。
米ツガは強い材料で、ビスの効きがよく、入手しやすく安価です。

ホームセンターなどでは手すりの下地材として、タモ集成材の塗装品などを扱っていますが、そのような材料を購入するのもいいですが、このような材料を用いて好みの色に塗装を施してもいいと思います。
[PR]
b0003400_13531184.jpg

これは掃出し窓の上に取り付けられていた付け庇を、あとから延長したもののようです。
工事はプロの手によるものではないでしょう。
住まわれているかたによる日曜大工の作品かな?
なかなか実用的な作品だと思います。

新築当初に取り付けられていた付け庇では、洗濯物を干すのに出が足りなかったみたいですね。
もしかしたら、2階のベランダにある物干し場まで、洗濯物を持って上がるのがたいへんになったのかもしれません。
洗濯機と物干し場はおなじフロアーにないと、けっこうたいへんですからね。
これならば洗濯物をもっての移動も楽ですし、庭に下りないでも済みます。

この後付けの付け庇は、当初あった付け庇に被せるようにして延長したものです。
既存の両側・・・妻側の力板(ちからいた)に、くさび形をした新たな力板をビス止めしています。
そして、両側の力板をつなぐように、鼻隠しを渡しています。
最後に半透明の波板を取り付けています。

この場合、不安なのは鼻隠しです。
付け庇の上に雪が積もったり、人が乗るようなことがあると、縦向きの鼻隠しがよじれて横向きなりたがることがあります。
そうなってしまうと、鼻隠しは弱いですね。
重さを支えきれません。
このような現象を横座屈といいます。

横座屈を防ぐためには、縦向きの板がよじれないように、板を押えてやることが必要です。
現状では屋根の波板が、板のよじれを止める役割をしていますが、これだけではちょっと不安です。
既存の鼻隠しと新設された鼻隠しの間に、棒状の材料を1尺5寸(455mm)ピッチぐらいで、ビス止めすればかなり丈夫になるはずです。

ただ、そこまでやってしまうと、このすっきりとした付け庇が、台無しになってしまうかもしれません。
この付け庇には雪が積もったときは近づかない、人は乗らない、でいいのかもしれませんね。
[PR]
b0003400_15551676.jpg

写真の手前側の手すりを新設しました。

今までは、玄関横の壁に手すりが取り付けられていましたが、ほとんど使われていなかったようです。
使われていなかった理由は、手すりの取り付け位置の左右違いというよりも、手すりの上にあるサッシのせいだと思います。
このサッシの外壁からの出が、手すりとおなじくらいあるため、手すりをつかむとサッシが気になってしまいます。
ぶつかることはないのでしょうが、やっぱり気になりますね。

そして使われなくなった手すりの位置には、プランターが置かれてしまいました。
こうなってしまうと、手すりは傘掛けになってしまいます。
濡れた傘を掛けておくのに、ちょうどいい位置と高さです。

今回は壁と反対側の位置に、独立した手すりを設けました。
工事としては、玄関ポーチにコアを抜いて支柱を埋め込むだけです。
それほど面倒な工事ではないのですが、壁に取り付けるよりは手がかかります。
とうぜん費用もかかりますね。

この手の手すりは、工事完了後に取り付けるよりも、工事当初から計画しておいたほうが費用がかかりません。
手すりが必要なことがわかっているのなら、出来上がった様子を見て取り付けるのではなく、設計段階でしっかり計画しておいたほうがいいですよ。
[PR]
b0003400_1681580.jpg

こちらは、手すりが取り付けられたところです。

工期は延べ一日で完了。
この手の人の出入りのある通路部分で行なうような工事は、工期の短さも大事な要素です。
のんびりしてはいられません。
とはいっても支柱が4本程度の手すり工事の場合、普通に工事を行なっても一日で充分でしょう。

ただ、支柱の根元を固めるのに使うモルタルには、硬化の早いものを使っています。
通常のモルタルを使ってしまうと、根元が固まるまで添木などで支える必要があるためです。
添木を残してしまうと、通行の邪魔になりますからね。

最後に手すりの材質です。
手すりの材質は、手すり棒がアルミで、支柱のほうはアルミの円筒の中にスチールが入っています。
これが公共建築物ならばステンレスを使うところですが、一般家庭の場合にはアルミで充分でしょう。
また、メーカーサイドのほうでも、一般家庭用にはアルミの製品をメインに用意しています。
その中から選んでおけば、問題はないと思います。

手すり棒のほうには、樹脂コーティングされたものがあります。
樹脂コーティングされた製品は、アルミパイプだけの製品に比べて高価ですが、握ったときの手触りはよいと思います。
そして冬場に素手で手すり棒を触ったときに、金属の冷たさを感じずに済みます。
ただ、寒いときには手袋をする、ということならば問題はないかもしれませんし、公共建築物の手すりには樹脂コーティングされたものは見かけません。
このへんは建て主さんの選択次第でしょう。
[PR]
b0003400_18131271.jpg

こちらは手すりの支柱を埋め込むために開けた穴です。
この手の穴のことをコアと呼んでいます。

ここで開けたコアは直径10cmで、コンクリート部分の厚さは5cm程度でしょうか。
この程度のコアならば、専門職を頼まずとも開けられます。
これが、コンクリートが厚くしっかりした鉄筋でも入っていると、専門の職人さんの出番になることがあります。
そうなってしまうと、とうぜん費用がかかりますね。
この費用はばかにならないんですよ。

今回、穴を開けたのは・・・コアを抜くなどといいます・・・車が乗らない単なる土間コンクリートです。
このような土間コンクリートでは、鉄筋が入っていないこともありますし、鉄筋が入っていたとしても金網程度のことがほとんどです。
また、コンクリート自体の強度も、通常のコンクリート構造物よりも弱めです。
そして、コンクリートの厚さが数センチ程度。
これならば、支柱をボルト止めせずに、コアを抜いたほうがいいですね。

また、コア抜き用の工具がない場合には、いささか乱暴にはなりますが、ハンマーやタガネなどでコンクリートに穴を開けてしまう手もあります。
[PR]
b0003400_21123038.jpg

コンクリートなどの上に手すりを設置するには、まずは支柱を立てないといけません。
その際には、どのようにして支柱を立てるのかが問題になってきます。

方法は2通り。
写真のようにコンクリートに穴を開けて、支柱を埋め込む方法。
もうひとつは、コンクリートの表面にボルト止めする方法です。
単純に考えると、簡単なのはボルト止めのほうでしょう。

ただ、ボルト止めの場合は床面が水平でないと、支柱が垂直に立ってくれません。
そのため、床面に傾斜があると、ひと工夫必要になってきます。
工夫とは、コンクリートを削るなり新たに盛るなりして、あらかじめ平らな床面を作っておくことです。
そして、その際、気をつけるべきことは、コンクリートにボルトが止められるだけの厚さあるかどうかです。
厚さが薄いコンクリートにボルトを止めようとしても、コンクリートが割れてしまいますからね。
これはコンクリートを削る場合だけでなく、盛る場合にもいえることです。
盛ったコンクリートの厚さ、量が充分でないと、盛った部分が割れてしまいます。

つまり支柱をボルト止めする方法は、コンクリートに平らで充分な厚みがある場合に適する方法だと思います。

一方、コンクリートに穴を開ける方法は、穴を開けること自体にはそれなりの道具が必要になってきますが、道具さえ揃えば床が平らでなくても、コンクリートの厚みが薄くても問題はありません。

今回は床面に傾斜が付いていたたことと、コンクリート自体が古くて信用しきれなかったため、コンクリートに穴を開けて支柱を埋め込むことにしました。
間違った選択ではなかったと思います。
[PR]