<   2006年 09月 ( 15 )   > この月の画像一覧

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写真は病院の受付です。

後ろのほうに写っているのはカルテです。
医療機関、患者さん両者にとって大事な書類です。

当然、カルテを納めている棚のほうは、しっかり壁に固定していると思います。
倒れたらたいへんですからね。
いっぽう、棚に収めてあるカルテのほうはどうでしょうか?
特に地震対策は採られていないようです。
大きな揺れがきたら、棚から飛び出して床に散乱しそうです。

カルテは床に落ちて壊れるものではありません。
しかし、中のペーパー類はバラバラになりそうです。
拾い集めて患者さん別に間違いなく整理するのには、かなりの時間がかかるでしょう。

病院の耐震対策というと、建物本体と設備関係に目が行きがちですが、こうゆうことも大事なことだと思います。
大事な人的資源をカルテ整理につぎ込まずに、病院本来の業務につぎ込めますからね。
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ベッド周りの状況です。

入院した病室は広さに余裕のある4人部屋で、一人当たりの占有面積も広めでした。
ベッドが3台は並ぶ広さでしたね。
備品もロッカー、床頭台、ミニ冷蔵庫が各々付属していました。
その点は恵まれていましたが、ロッカーと床頭台の使い勝手がいまひとつでした。

写真を見ていただくとわかるように、ロッカー、床頭台ともに開き勝手が逆でした。
平常時ならばまだしも、点滴をつながれていたりすると、ほんの少しの使い勝手の悪さがけっこうこたえます。

『逆に開いてくれたらな~』
と思うこと度々でした。
こうゆうことは入院生活が長くなると、かなりこたえそうです。

片開き扉の場合には、開き勝手を左右選べるものがいいですね。
そうでなければ観音開きがいいでしょう。

ちなみに、冷蔵庫もロッカー、床頭台と開き勝手は同じでしたが、ベッドの反対側にあったため、使い勝手に問題はありませんでした。
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病室と廊下の境に設置されている、金属色の部材は床の見切り(みきり)です。

ドアの真下にあるので、レールかと思われる方がいるかもしれませんが、こちらのドアは吊り戸のためレール自体が不要になっています。
なぜこのような紛らわしい位置に見切りを設置しているのかというと、ドアを閉めた状態ではこの見切りが隠れてしまうからです。

見切り(材)は仕上げの材料を変えるときなどに設ける部材です。
ここでは、病室、廊下ともにプラスチックタイル・・・Pタイル仕上げなのですが、病室と廊下とでは色を変えています。
そのために設けた見切りだと思います。
もちろん、色が違うだけの同じPタイルなので、そのままつないでしまっても問題はありません。
また、そのような例も珍しくはありません。
このあたりは設計者の好みによるところでしょうか?

とはいっても、病室と廊下の境に見切りが入ると、施工サイドとしては施工の手順が楽になります。
病室と廊下を分けて施工できますからね。

床見切りは、床仕上げ材と同じ高さであることが望まれます。
つまり、見切りが入っても床がフラットな状態がいいのですが、これがなかなかたいへんなんです。
では、どうようにしているかというと、見切りを少し(1~2mm程度)上げるように納めています。
そのほうが施工は楽ですし、健常者ならばつまづくこともないでしょう。

ところが、病院などでは見切りを上げて納めてしまうとダメですね。
私の場合、歩くときには問題ありませんでしたが、点滴棒を引っ張るときに点滴棒を倒しそうになりました。
これは点滴棒の車輪が小さいせいもありますが、そもそも病院には段差は不要です。

病院では見切りを設けずに、あくまでもフラットに納めるべきでしょう。
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写真は病室のベッドから写した、病室の天井の様子です。
入院した患者さんが、一番目にする光景かもしれません。

ベッド上方に真っ直ぐ伸びているのは点滴用レール。
点滴を吊るすためのものですが、なんらかの形でベッド外に出られる患者さんは、使うことがないかも?
移動式の点滴スタンドを使いますからね。
この点滴用レールを使うのは、ベッドから出る可能性が少ない患者さんではないでしょうか?
できれば、この点滴用レールは使って欲しくないものです。

正面に見えるのは病室用のカーテンです。
これも病院につき物ですね。

病室用カーテンにはベージュ色が多いと思いますが、先ほど調べてみたところ、他の色もあるようです。
とはいっても色には好みがあります。
ベージュ色あたりが好き嫌いが少なくて、いいところなのかな?

こちらの病室用カーテンの上部はメッシュ状になっています。
これは病室用カーテンを天井から直に吊っているためであり、カーテンレール自体を天井から下げて吊っている場合には、メッシュ状にはなっていないはずです。

つまりメッシュは上部の空間の代わりをするためのものです。
そして、カーテン上部の空間もしくはメッシュは、おもに通風と採光のためのものですが、火災時のスプリンクラーの散水を妨げないためでもあります。

以上、ベット上から見える光景を紹介してみました。
これらの製品は通常のカーテン、カーテンレールを取り扱っているところで購入可能で、、もちろんネットでも購入可能です。
取り付け工事もそれほど難しいものではありません。
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こちらは病院の廊下です。
壁の一番下に付いているのは巾木で、その上に付いているのがキックプレートです。

キックプレートというと、他にも使用する場面がある言葉ですが、ここでは巾木状の建築部材ということで話を進めます。

キックプレートは、蹴飛ばしても平気なような部材のことです。
もちろん蹴飛ばすというのは言葉の綾で、実際には車椅子などがぶつかっても平気なような部材ということです。
ここで、車椅子などと書きましたが、住宅建築では車椅子だけに限定してもいいでしょう。

一般的な車椅子では、車椅子の先端に足を乗せるためのフットレストが付いています。
このフットレストが前輪よりも前に出ているため、曲がるときなどに壁に当ってしまうことがあります。
フットレストは金属製で、壁の下地は石膏ボード。
となると、こすって傷が付くぐらいで済めばいいのですが、穴が開いてしまうこともあります。
つまりキックプレートはその用心のために付けるもので、巾木が主に掃除のための用心なのに対して、キックプレートは外力に対する用心ですね。

キックプレートの素材は硬すぎるとまずいでしょう。
車椅子利用の場合、車椅子のフットレストから足先が出ていることがあって、フットレストが当らずに足先が当ることがあります。
その際に、少しでも足先に伝わるショックをやわらげるような素材がいいと思います。

キックプレートを取り付ける高さのは、車椅子に乗ってフットレストと足が当る高さです。
このとき、フットレストが当る部分と、足が当る部分の素材を変えてもいいと思います。
ただ、前輪を持ち上げて移動するとなると、話は変わってきそうです。
車椅子の使い方に応じた、高さを考えないといけないですね。
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写真は鉄筋コンクリート造の外階段です。

壁の部分は、コンクリートの躯体を左官工事で仕上げたうえで、吹付けを行なっています。
そして、床際の部分に吹付けを施していない部分がありますが、この部分のことを巾木と呼ぶことがあります。
正確には『巾木状に見える部分』なのでしょうが、単に巾木と呼ぶことがあります。

この巾木の場合は、壁を保護するという機能からの要請ではなく、見栄えの要請から付けた巾木です。
ここで、『付けた』と書きましたが、実際には吹付けを塗り残しただけで、吹付け仕上げを『差し引いた』というべきでしょう。

本来ならば、この部分にも吹付けを施しておいたほうが、コンクリートの保護になりますし、汚れも落としやすいと思います。
でも、見栄えはこちらのほうがよさそうですね。
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巾木には、壁から出っ張っている巾木、壁から引込んでいる巾木、壁と同じ面で納まっている巾木があります。
写真は壁から引込んで納まっている巾木、入り巾木です。

こちらの巾木は、パーティションと呼ばれている間仕切り部材を構成する部品のひとつになっているため、通常の巾木とは違った感じになっていますが、このように壁の裾のほうに付いている部材は、総じて巾木と呼んで差し支えありません。

また、こちらの巾木はステンレス製です。
パーティション本体もそこそこ水濡れには強くなっているのですが、床に接する部分はステンレスのほうが安心です。

一方、正面の壁はタイルです。
タイルは水に強いため巾木を付けずに、タイルを床まで張って済ましています。

ここで壁がタイルの場合、タイルを床まで張り降ろさないことがあります。
ちょうどタイル一枚分ぐらい床ぎわを空かして、モルタルなどで仕上げています。
じつは、このタイルを張っていない部分のことも、壁本体とは見え方が違うため、巾木といいます。

これは壁の保護が目的の巾木ではなく、見栄えの要請から行なっていることです。
そのままタイルを張り降ろすよりも、垢抜けて見えますからね。
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写真はトイレの壁の上部を写したもので、壁と天井が取り合う部分です。
壁はタイル、天井はタイルとは異なる材料で、化粧ボード系の材料だと思います。

こちらでは、壁と天井の間に廻り縁を付けずに納めていました。
納まりのほうは、壁のタイルと天井の化粧ボードを、直接つき合わせているのではなく、底目地材などと呼ばれているジョイント部材を介して、壁と天井を接続させる方法です。

壁と天井の間は、ジョイント部材を使ってはいますが、隙間が空いているように見えています。
このように、材料と材料をぴったりと付けないで、間を透かすような納まりのことを、『目透かし』といいます。
そして、透いている部分・・・凹型になっている底面のことを『底目』とか『底目地』といいます。
また、底目地については、底目地が出来るような納まりそのもの・・・つまりは目透かしと同じ意味で使われることがあります。

住宅建築では、和室の天井に目透かしが使われることがあります。
これは、天井板の間を開けて張っていく工法で、天井周りがすっきり見えます。
また、洋室ではこの写真と同じように、壁と天井の取り合いの部分で用いられることがあります。
この場合も、廻り縁を使わずに納まることになるので、天井周りがすっきり見えますね。
ただ、クロス工事の手間がかかる納まりになります。
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写真は作業場のコンセントです。
柱を掘り込まずに取り付けているため、露出型のコンセントボックスを使っています。
この露出型のコンセントボックスは、後付けのコンセントや、屋外のコンセントによく使われています。

ときどき考えるのは、この露出型コンセントの逆のパターンです。
一般にコンセントボックスは、壁内に埋め込むように設置されて、表面のコンセントプレート部分だけ、壁面から出るぐらいの納まりになっています。
ところが、この表面のコンセントプレートが壁から引込んでいるとどうでしょうか?
コンセントプラグが壁の中に納まるようになって、すっきりする場面がありそうです。

家具の裏にくるような、差込っぱなしのコンセントでは、コンセントプラグが邪魔になることが多々あります。
このような場合、そのコンセントの使用をあきらめたり、家具をコンセントプラグの出っ張り分だけ前に出して納めていると思います。
こうゆうときにはコンセントプレートが引込んでいるといいですね。

ただ、家具の裏などにコンセントを差込んだままにしておくと、ホコリ等でトラッキング現象が飽きる可能性があります。
また、知らない間にコンセントが抜けてしまうような問題も起きそうです。
このあたりのことをクリアーするような、凹型のコンセントボックスがあると、便利かもしれません。

ちなみに、建築工事で壁面を凹ませて、コンセントを取り付けることは可能です。
問題はトラッキング現象対策と、コンセントの抜けですね。
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廻り縁と書いて『まわりぶち』と読みます。
回り縁とも書き表しますが、廻り縁のほうが使用例が多いようですね。

廻り縁は天井と壁の境目に設けられる部材ですが、巾木のように壁の保護というような役割はありません。
つまり、廻り縁は巾木よりも必要性が薄い部材といっていいでしょう。
ただ、和室の廻り縁には天井板の下地としての役割があるので、廻り縁を無くするのは難しいかもしれません。

『廻り縁の役割とは?』
それは、天井材と壁材の見切りとしての役割です。
この場合の見切りとは、異なる材料間をとりつなぐための緩衝材のことだとでも考えてください。

見切りが無いと、異なる材料が直接接するようになりますが、こうゆうのは工事が難しいんです。
接する部分が綺麗な直線状になればいいのですが、なかなかうまく行きません。
その場合、直線状の部材を入れればうまく行くと思いませんか?
これが見切りとしての廻り縁の役割です。

ただ、クロスの場合は違います。
クロスは直線状に加工するのが、比較的簡単な材料です。
そのため、クロス同士を接する場合には、見切りとしての廻り縁を無しで済ますことがあります。
そして、廻り縁無しのほうが部屋がすっきり見えることがありますね。
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