<   2005年 04月 ( 23 )   > この月の画像一覧

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こちらは我が家の階段手摺です。
実際に使っていて何点か良くないところがあります。

まず、手摺が階段の部分だけにしか付いていないことです。
せめて次の下地の位置+αの長さまで延長しておくべきでした。
もちろん延長分は水平に取り付けることとなります。
この位置だと上りきるときには問題ないんですが、降りるときに怖いんです。
最初の握りが階段の途中部分になるので違和感がありますね。
水平な部分から握り始めるほうがいいと思います。

手摺の端部が切りっぱなしになっています。
袖口の引っかかりや手摺端部への打撲の恐れがあります。
手摺を充分延長するなり、端部を危険のないように処理しておけばよかったと思います。

手摺の取り付け高さが低めでした。
上りは問題ないんですが下るときに低く感じます。
握るときに身体が前に突っ込みそうになって怖いことがあります。
自分にとっては基準高さより高めに取り付けたほうが良かったですね。

手摺の径が太すぎました。
手摺に対する安心感、使ってみての安定性は太いほうがあるんですが、握ってみると太く感じますね。
ここでは45Φを使っていますが、30Φ程度のほうが良かったと思います。

手摺自体の材質はタモ集製材です。
費用は金属製より高めですが、冷たさがないので良かったと思います。
屋外に使うんでしたら金属に樹脂コーティングをした製品がいいですね。
公共施設でよく使われるステンレスのヘアーライン仕上は触って冷たいし、見た目も冷たく感じてしまいます。

以上は私個人の手摺に対する感想です。
手摺には使う人の分だけ意見、感想があるはずです。
全員の要求を満たすのは難しいですね。
せめて後から追加、変更出来るように下地を入れておくことが大事だと思います。
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歩道橋の階段部分です。
手摺が3本写っていると思います。
1番上は転落防止のための手摺で1.1m以上の高さがあると思います。
2番目は階段昇降のための手摺で0.8m程度の高さです。
3番目も階段昇降のための手摺で0.6m程度の高さですね。

以前は3番目の手摺は付いてなかったと思います。
階段昇降のためには0.8mの高さに1本だけでした。
この高さだけだと高齢者や幼児には高すぎるんですね。
十数年前から0.6m程度のところに1本追加されるようになってきています。

手摺の高さとして1.1m、0.8m、0.6mと数値をあげてきました。
この高さ、下は階段の段板の先端・・・段鼻(だんばな)から垂直に計るんです。上は手摺の上端です。手摺の中心じゃないんですよ。

歩道橋のような公共施設で手摺を設置するには、最大公約数的な高さを使うことになってしまいます。
今のところ、その高さが1.1m、0.8m、0.6mなんですね。
ところが、その最大公約数的な高さが個人住宅に持ち込まれがちなんです。
標準設計で一律に手摺の高さを定めているような場合もあるんです。

身長の高いひとには転落防止の1.1mは低すぎるかも知れません。
また、身長の低いひとには階段昇降用には0.8mだと少し高いことがあるか知れません。
個別に現地で打ち合わせのうえ決めないと、使いにくい高さについてしまうことがあります。手摺についてはオーダーメードでいかないとダメですね。

でも、公共施設のように階段昇降用に2本手摺をつけるのは良いアイデアだと思います。
個人住宅でも参考にしたいですね。
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左側が背割りの入っている柱で、右側が背割りの入っていない柱です。背割りのない柱には教科書の説明図どおりに、4辺にひびが入っているのがわかると思います。

右側は12年間屋外に建っていた柱です。
悪条件に曝されていた割りにひびの入り方は少ないですね。

材は両方ともに材木のブランド品、吉野桧です。
でも、品質は右側のほうが上ですね。
断面を見てもらうとわかるんですが、右側のほうが年輪が密に詰んでいます。
同じような断面に育つまでの時間が違うんです。
同じ吉野桧でも育つ場所、条件が違うと差がついてしまいます。

このように年齢を経た材のほうが、アバレやクルイが少ないんです。
材として落ち着いているんですね。
このような材だと背割り無しで建てられるぐらいです。
そのかわり数が少なくて貴重になってしまいます。

材木は条件にあったものが必ずしも揃うとは限りません。
今回は残念ながら背割りを施した若い材で角塔婆を作ることになりました。
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今年は酉年です。
酉年生まれの方の守り本尊が不動明王、お不動さんですね。
蛇足ですが、調べてみたところ私の守り本尊は大日如来でした。

この寺院は武相不動尊霊場28ヶ所のうちの10番札所にあたります。
1番が川崎大師(平間寺)、28番が高幡不動(金剛寺)で、横浜、川崎を中心として東京の3寺院を加えた28ヶ所からなっています。
今回の仕事は5月1日から始まる秘仏の開帳、霊場巡りにあわせての角塔婆の建立でした。

角塔婆の建立は石材屋さんと行ないました。

まず、既存の角塔婆を掘り起こして撤去です。
根枷をつけて埋められているので、1メーター四方の範囲を1メーター掘り込むことになります。
今、人力でこれだけ掘るって結構大変ですよ。
掘削工事は重機が頼りですからね。
それからは機械のお世話になりました。
ユニック・・・車両搭載型クレーンの商品名です・・・で吊り上げて撤去です。

角塔婆を立てること自体はユニックがあるので楽でした。
手間取ったのは建て入れ調整ですね。
垂直に立てること自体は簡単なんです。
問題は近くに立っている石灯籠でした。
これが長い年月で傾き気味だったんです。

石灯籠との比較で見てしまうので角塔婆だけを垂直に建ててもダメなんですね。
本当は石灯籠のほうを直せばいいんでしょうが大掛かりな工事になってしまいます。
今回は適度なところで折り合いをつけることとしました。

12年後までに石灯籠を直せるといいんですが・・・
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画像は12年間立っていた角塔婆を引き抜いたところです。
材料は桧で防腐剤を塗布していたのですが、さすがに土の中に埋まっていた部分は傷んでいました。
傷みの程度は地表に近い部分のほうが大きかったですね。
深い部分は思ったほどではありませんでした。

地表に近いほうが酸素の供給が多くて木材腐朽菌の活動が活発なんでしょう。
とは言っても、地表に近い部分が傷むと柱は倒れやすいですね。
まだ倒壊の恐れはなかったんですが12年程度で立て替えると安心です。

土中部分に取り付けた根枷(ねかせ)は桧の4寸角です。
角材だったものが周辺の白太(しらた)が腐食して丸みを帯びていました。
材木によっては中心部に赤みを帯びた部分が存在するものがあります。
この部分を赤身(あかみ)と言い、周辺部の白っぽい部分を白太(しらた)と言います。
中心部の赤身のほうが腐食しにくいんです。

根枷はホゾ組みとメッキボルトを併用して組み立て、柱に固定しています。
メッキボルトには錆が出ていましたがレンチで回して外せる程度の錆でした。
まだ、しばらくは持ちそうでしたね。

下の画像は頭頂部です。
頭頂部は厳しいですね。
木口(こぐち)・・・繊維の切断面が剥きだしになって、雨、紫外線、熱の影響をダイレクトに受けてしまいます。
塗装を施せば大分違うんでしょうが、難しいものがありますね。
今回は目立たないクリアー系の塗料を塗ってみました。
多少なりとも腐朽を防げるといいんですが・・・
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画像は先日お話した吸い付き桟が、板の反りに負けて外れてしまったところです。
こうなってしまうと無理やり平らに直そうとしてダメですね。
力ずくでは板が割れてしまいます。
とりあえず反りを直すのならば板の凹んだ面に水を吸わせることです。
水を吸った面が伸びることによって、ある程度は反りが収まるはずです。
とは言っても、遣り返しの側面の溝にはまるまでは直らないと思います。
新しく作り直したほうがよさそうでした。

今日は下小屋で作り終えた遣り返しの戸板の建て込みでした。

築50年ともなると建物には狂いが生じています。
可動部分は磨り減っています。
現地で採寸した寸法どうりに作っても、すんなり納まることのほうが少ないですね。
このような場合は現地での微調整が必要です。

遣り返しの戸板が4枚。
『平ナンナ』と『しゃくりカンナ』を使って、小1時間程度の仕事でした。
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近所の児童公園で撮影した画像です。
今まであった児童公園を最近リフォームしたものです。
コンクリートで半円形の腰壁を立ち上げ、左官で仕上げてペンキを塗ったものですね。
リフォーム工事が完了してから2ヶ月程度しか経っていません。

もうペンキが剥がれてコンクリートが表れてしまっています。
何かで擦られて無理やり擦り取られたのではなく、ペンキがコンクリートから浮き上がってしまったようです。
日焼けした皮膚がペロッとむかれたような剥がれかたでした。
ペンキが剥がれたきっかけは、何かが当たったことなんでしょう。
でも、原因は施工不良ですね。

ペンキの選定は問題ないと思います。
下地の左官仕上げも問題ないでしょう。
考えられるのはシーラー(下地調整材)の不具合、低温時の施工、コンクリートの水分でしょうね。
このような場合は堂々と手直しを要求できます。

コンクリートにペンキを塗ること自体は珍しいことではないですね。
美観を整えるためやコンクリートの表面を保護するためなど、よく行なわれていることです。
ちなみに塗料、塗装方法によっては防カビ、防虫、導電、熱吸収などの機能を付加することも出来ます。

コンクリートにペンキを塗ることは日曜大工でもよく行なわれています。
どこのホームセンターでも塗料のコーナーは充実してますね。
また、ホームセンターで販売されている塗料の缶には、丁寧に塗料の選び方から塗装方法まで説明されています。

急がずに説明書をよく読んで行なえば失敗はしないはずです。
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羽柄材(はがらざい)は葉柄材、端柄材とも書き表し、羽柄物などとも言いますね。
柱、梁、桁など主要な構造部材、敷居、鴨居、廻り縁などの造作材を除いた小規模断面部材の総称です。
具体的な用途は間柱、大引き、筋交い、根太、垂木、貫、壁天井下地など多岐に渡っています。

画像は羽柄材の中でも比較的小断面の部材を並べてみたものです。

1番左は貫(ぬき)です。
厚さ5分(15mm)程度、幅3寸(90mm)程度で和室の壁下地や基礎工事の遣り方などに使います。
本来、貫は柱-柱間に貫通させて柱-柱間の変形を防ぐ筋交い的な役割があるんです。
その場合にはもっと厚い材料を使うことになります。
和室の壁下地としての役割のみの場合には5分厚程度の物を用います。

左から2番目、3番目はタルキと呼ばれています。
文字どうり垂木として用いることもあるんですが、根太や壁天井の下地として幅広く使われています。
2番目は1寸×1寸3分(30×40mm)で『いにいっさん』などと呼ばれています。
もともとの断面が1寸2分×1寸3分(36×40mm)だったところからきた呼び名のようです。
おもに壁、天井の下地として大量に使われています。
3番目は1寸2分×1寸5分(36×45mm)で『いっさんいんご』と呼ばれています。
この部材ももともとは実寸で1寸3分×1寸5分(40×45mm)だったようです。
おもに根太として使われています。

タルキはこのほかにも種類があります。
用いる部位に応じて断面を使い分けていくことになります。

右端は桟木(さんぎ)と呼ばれています。
24mm×50mm程度で住宅の工事現場では基礎工事のときに使うことが多いですね。
遣り方を出すときの杭に使ったり、コンクリートの型枠の桟として使うことが多いです。
50mmという数字はコンクリートの型枠工事に使う鋼管パイプ(単管パイプ)の直径と同じなんです。
また長辺が50mmあるのでコンパネと一体で用いるとかなりの強度を発揮します。

他にも羽柄材は種類があります。
折を見て紹介してみます。
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卓上丸ノコに引き続いて、卓上スライド丸ノコです。
卓上丸ノコの機能はそのままで、スライド機能が付加された工具です。
棒状の材料を切断できるだけではなく、板状の材料を切断できるんです。
画像の卓上スライド丸ノコで1尺(303mm)幅の板材が切断可能です。

サッシ枠や建具枠の切断には欠かせない道具ですね。
洋間では枠の端部を45度の角度に切断して『留め』で納めます。
卓上スライド丸ノコがないと手間がかかる上にうまく納まらないことも出てきます。
手ノコ、丸ノコで幅の広い材料を45度の角度で真直ぐに切断するには技術が必要とされます。
45度が少しでも狂ったり、真直ぐに切断できなかったりすると『留め』がぴったり付かなくなるんです。
隙間が空いている『留め』はみっともないですからね。

卓上スライド丸ノコは前述のとおり卓上丸ノコの機能を持っています。
1台揃えるのならば卓上スライド丸ノコなんですが、じつは卓上スライド丸ノコは大きくて重いんです。
片手でぶら下げて持ち運べる大きさと重さではないんです。
持ち運ぶときには両手で抱かかえるようにしないと運びきれません。

ちなみに昨日の卓上丸ノコは7kgで、画像の卓上スライド丸ノコは17.5kgです。

現場で使う道具は移動の自由度が高いほうが使いやすいですね。
状況に応じて作業スペースを移していく必要があるし、無理な体勢で作業をするのは危険です。

現場では板材の切断があるときには卓上スライド丸ノコを用いて、板材の切断が無いときには卓上丸ノコを用いるようにしています。
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卓上丸ノコです。
丸ノコを上下させて棒状の材料を切断する工具です。
持っていると便利な工具ですね。

丸ノコはターンテーブルに取り付けられていて左右に回転できます。
下のほうの円形になっている部分ですね。
また、丸ノコは垂直に降ろすのだけではなく傾斜をつけて降ろすこともできます。

ターンテーブルの回転と丸ノコを降ろす角度を組み合わせると、複雑な角度の切断も簡単に出来ます。
とは言っても日常的に使うのは90度の切断と単純な45度の切断がほとんどです。

90度の切断では長さを少しだけ詰めるときに便利です。
手ノコや丸ノコで長さを1~2mmだけ詰めるって思ったより大変なんです。
卓上丸ノコだと材料をしっかり固定できるので慣れない人でも簡単に出来ます。
もちろんきちんと90度に切断するのも簡単です。

45度の切断は材料同士を直角に組み合わせるときに使います。
留め(とめ)という納め方は組み合わせる2つの材料の端部を、45度づつに切断して合わせて90度にして納めます。
材料の小口(こぐち)・・・端の断面の部分を見せない納め方なんです。
この留め加工も卓上丸ノコがあれば簡単にできるようになります。
もちろん長さの取り方を間違えると、いくらきれいに45度に切断してもダメですけど・・・

画像、右側に材料の切れ端があります。
積み木のように手ごろな大きさです。
このような端材はストックしておいて小学校の教材に使ってもらうことがあります。
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