カテゴリ:大工仕事( 535 )

b0003400_18464015.jpg

30mm厚の針葉樹合板(ラーチ合板)を用いた本棚です。
固定棚は方立(縦板)を掘り込んで固定しています。
可動棚も方立に溝掘りして、そこに差し込むようになっています。
厚さ30mmの合板を用いているため、全体的にごつくなっていますが、針葉樹の木目と相まって雰囲気はいいと思います。

都合のよい端材が出たならば、同じようなものを作ってみたいのですが、なかなかこれだけの端材は出てきません。
かといって、新品の厚物針葉樹合板の価格は、ホームセンターなどで販売されている組立家具よりも高価になってしまいます。
[PR]
b0003400_18454760.jpg

扉がうまく閉まらない。
閉まったとしても、すぐに開いてしまう。
お客さんより、以上のような話がありました。
状況を確認に行ったところ、写真のような状況でした。

なにが悪いのかというと、ラッチボルト(出っ張ったり引っ込んだりする部材)の向きが逆向きに取付けられているからです。
ラッチボルトは、閉まるほうに傾斜がついていて、扉を押せば閉まるようになっており、開けるときはレバーハンドルを回さないと開かないようになっています。
それなのに、こちらではラッチボルトが逆向きになっていたため、閉じるときはなかなか閉まらず、開けるときは簡単に開くようになっていたというわけです。

じつは、ラッチボルトの向きは、扉の開き勝手に応じて、簡単に変えることができます。
それゆえ、取付けの際に、簡単に間違えることもあるということです。
ちなみに、直すのも簡単です。
[PR]
b0003400_17563856.jpg

土台が基礎に接する部分がえぐれています。
これは、白アリや木材腐朽菌によるものではなく、ネズミが出入りのために齧って開けてしまったものです。
ネズミの出入りのためのものなので、これ以上広がることはないしょう。
これが白アリや木材腐朽菌によるものならば、この大きさでは納まりません。
ちなみにこの土台はヒバ材で、白アリや木材腐朽菌には強い樹種です。

とにかく、この出入口はふさがないといけないのですが、その前にネズミ退治が必要となります。
ネズミをそのままにしていては、再び同じことが起きるだけです。
[PR]
b0003400_21301967.jpg

石膏ボード下地の壁面に、ボードアンカーを用いてL型フックを設置しているところです。
L型フックには物干しハンガーが掛けられていました。

L型フックは、最初のうちは問題なく設置されていたようですが、しばらく経ってから斜めに傾いてしまったようです。
これは、物干しハンガーを掛けたり外したりしているうちに、ボードアンカー周辺の石膏ボードが壊れてきたためでしょう。
このままでは、L型フックは抜け落ちてしまうことでしょう。

このような場合には、耐力に余裕のあるボードアンカーを用いるか、ボードアンカーを用いずに下地板を貼り付けてしまうことです。
ここで、下地板を貼り付ける際には、ボードアンカーを用いてもかまいません。
[PR]
b0003400_17364487.jpg

1階から2階の床板と根太(ねだ)を見上げているところです。
よく見ると、根太がたわんでいるのがわかると思います。
さすがに、このままにして工事を進めるわけにはいきません。
なんらかの方法で、根太のたわみを減らすことを考えることになります。

根太のたわみを減らすには、根太の本数を増やすことや、根太の断面を大きくすることが考えられます。
作業方法としては、2階の床を解体撤去して、根太の本数を増やし、また床を貼ることが良いのですが、その方法では予算と時間がかかります。
今回はお客さんと相談のうえ、既存の根太に新たな材料を背負わせ、断面を増やす方法になりそうです。
[PR]
b0003400_17453186.jpg

古い紙障子を解体したところです。
玄能(げんのう)で叩いただけで、この状態まで解体できます。
組み立てるのに、釘や接着剤を用いていないため、このようなことが可能ということです。

ただし、障子紙を剥がすなり、破るなりしておかないと、こうはいきません。
障子紙が釘や接着剤の役割を果たしているということです。
[PR]
b0003400_18411865.jpg

在来木造住宅の天井を撤去したところです。
見えているのは、屋根を支えている束、母屋、棟木、垂木、野地板などです。

ここで母屋と棟木の端のほうが白っぽくなって、泥がついたように見えています。
じつは、この白っぽいものは泥ではなく砥の粉(とのこ)です。
砥の粉は和室の柱や造作材など、カンナで仕上げられた材料に塗られるもので、こちらでは仕上げられた材料に塗られたものだと思います。

ここで見えている母屋と棟木は、天井が貼られてしまうと隠れてしまうため、汚れ防止を施す必要はありません。
ではありますが、こちらの建物は切妻屋根であり、母屋と棟木は妻面から外部に伸びています。
そして、妻面から外部に伸びている部分については、塗装などを施さず現し(あらわし)仕上げとなっています。
そのため、その部分についてはカンナで仕上げており、汚れ防止に砥の粉を塗ったということでしょう。
[PR]
b0003400_17554643.jpg

こちらは木工用のビスで、長さ51mmのものです。
上のほうは、途中までしかネジを切っていない、半ネジと呼ばれているものです。
一方、下のほうは、首下までネジを切っている、全ネジと呼ばれているものです。
一般に長めのビスは半ネジがほとんどであり、短めのビスでは全ネジがほとんどです。
全ネジ半ネジの境は51mm程度であり、当方は51mmのビスで全ネジ半ネジの両者を用意しています。

ここで、全ネジと半ネジの使い分けです。
まず、全ネジはネジが切られている部分が長いため、引き抜きに強くなっています。
一方、半ネジでは、ネジが切られている部分を、手前のほうに引き寄せるようになっています。
そのため、2枚の材料を接合ずる場合において、ネジが切られている部分が奥のほうの材料に位置していれば、奥のほうの材料を手前のほうの材料に引き寄せることになります。
これが全ネジであったならば、奥のほうの材料も、手前のほうの材料も、同様に引き寄せてしまいます。
つまり半ネジで2枚の材料を接合すると、2枚の材料が密着するのに対して、全ネジでは密着しないということです。
全ネジで2枚の材料を密着させようとするなら、ビスを用いる前に、何らかの方法で2枚の材料を密着させておく必要があります。

つまりは、はじめに半ネジで2枚の材料を密着させ、そのうえで全ネジを用いればよいのですが、そこまでやるのは、かなり面倒です。
実際の現場ではそこまでやる人はいないでしょう。
[PR]
b0003400_1852644.jpg

トイレの壁の貼り替えを行っているところです。
便器をまたいで1.5mの脚立を掛けています。
通常の室内ならば0.9mの脚立で間に合うのですが、便器をまたぐように0.9mの脚立を掛けてしまうと、脚立が便器に当たってしまい、うまく掛からないことがあります。
脚立がうまく掛からないと、当然ながら危険な作業となってしまいます。
そこで用いたのが1.5mの脚立です。
これならば、便器をまたいでも安全に掛けることができるということです。
こちらでは、0.9mの脚立と、1.5mの脚立の2台用いて工事を行いました。

蛇足ながら、便器の上に乗っての作業は止めておいたほうが賢明です。
便座が壊れてしまったり、便器の床への固定が緩んでしまうことがあります。
[PR]
b0003400_18361440.jpg

盆踊り用櫓(やぐら)の、胴差し(どうざし)と呼ばれている部材です。
この胴差しは四本の通し柱を、中間で結ぶ横架材です。
よく見ると、端部が垂直に加工されていずに、微妙に斜めに加工されているのがわかるかと思います。
これは盆踊りの櫓の柱が、垂直になっていずに、裾広がりになっているからです。
その裾広がりに対応するように、胴差しの端部が斜めになっているということです。
このような裾広がりの形状を、四方転び(しほうころび)といいます。
四方転びの例としては、お寺の鐘楼や手水場、昔ながらの木製の踏台などがあります。
[PR]