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地デジアンテナ その5

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こちらのお宅の屋根の上には、アンテナが3本立っています。
上から、東京タワーのほうを向いたVHF、横浜ランドマークタワーのほうを向いたUHF、そして一番下がほぼ真南を向いたUHFです。
この一番下に取り付けられているUHFアンテナが、最近取り付けられた地上デジタル放送用です。

それでは、真南の方向には何があるのかというと、そちらの方向にあるのは、横に広がっている高層マンションです。
もう少し西に向いていれば、平塚送信所からの電波を拾っていることも考えられますが、この向きではそれはないはずです。
さらに、平塚から送信されている電波は垂直偏波のため、平塚からの電波を受信するには垂直偏波用のアンテナが必要になります。※

このUHFアンテナは、そのマンションから反射してきた地上デジタル波を、拾っているのではないかと思います。
地上デジタル波は、反射波からでも充分なことがあります。

こちらのお宅に住まわれている方に尋ねたところ、地上デジタル波は横浜ランドマークタワーから、取っているはずだといっていました。
ところが、新たに取り付けられたUHFアンテナは、横浜ランドマークタワーとは、45度近く方向が違っています。
それに、なんといっても2008年8月の時点では、横浜ランドマークタワーからは、地上デジタル波は送信されていないはずです。

また、地上デジタル波の受信状況を尋ねてみたところ、それまでのアナログ波よりも綺麗に映るようになったとのことでした。
ちなみに、それまでのアナログ波は、横浜ランドマークタワーから受信していたとのことです。

これは、この地域のテレビ電波といえば、横浜ランドマークタワーから送信されているものだ、との思い込みだと思います。
自分の住まいのアンテナの向きというのは、確認しにくいものですからね。

一方、このお宅のお隣では、VHFとUHFの2本のアンテナが、東京タワーのほうに向けられています。
これは地上デジタル波を、東京タワーからとっていると考えてよいでしょう。
電波の状態の悪い地域では、このようなことが起こりえます。

この地域一帯は、テレビ電波の状態が悪い地域です。
このような地域では、地上デジタル波に乗り移ったとしても、電波の状態は悪いままと考えたほうがよいでしょう。
送信所の出力アップや中継局の増設などがなされれば別ですが。
電波の状態の悪い地域では、地域の状況をよく知っている業者さんに、アンテナ工事を依頼することです。
※2009年7月16日追記
by safetycap01 | 2008-08-18 18:11 | リフォーム | Comments(0)