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店舗の現状復帰 散り

店舗の現状復帰 散り_b0003400_9531019.jpg

写真は内部のドア周りを写したものです。
向かって左から、タイル壁面、ドア枠、ドアとなっていて、ドア枠が壁面から出ている部分のことを、散り(ちり)といいます。
そして、壁面の散りに近い部分のことを、散り際(ちりぎわ)といいます。

ここでは、壁面から出ている部分がドア枠になっていますが、ドア枠が柱にかわっても散りです。
つまり、散りとは面がずれて納まっている状況で発生するもので、同じ面で納まっている場合には、面一(つらいち)などといわれています。

話を戻します。
写真で、散り際の部分のタイル目地に、ヒビが入っているのがわかるかと思います。
このヒビの原因は、ドア枠が木製であるため、木が痩せたり狂ったりしたことと、もう一つはドアの開閉時の振動によるものだと思います。

このような場合、散り際の部分には目地を打たないで、シーリングを打つべきでしょう。
シーリングならば弾性があるため、木材の多少の痩せや狂いにも追随可能ですし、開閉時の振動にもある程度は耐えてくれるはずです。

このようなことは、塗り壁の場合にもあることですが、さすがに塗り壁で散り際をシーリングで処理するわけにはいきません。
塗り壁の場合には、柱や枠のほうに壁の厚みの溝を掘り、その溝の中まで壁を差し込むようにして、柱や枠の痩せや狂いに対応できるようにすることがあります。
つまり、壁と柱や枠をラップさせて納めることです。
そして、このときに掘る溝のことを、散り抉り(ちりじゃくり)などといいます。
by safetycap01 | 2007-10-16 17:52 | リフォーム | Comments(2)
Commented by パソコン買い替え at 2007-10-17 23:31 x
散りっていうんですね~、と思わず内の散りをみてしまいました。
今のところ大丈夫・・・と思ったらヒビ入ってる!しかも塗装でごまかそうとしてるのがちょっとイヤですね。
Commented by safetycap01 at 2007-10-18 16:45
散りをきっちり納めるのは、かなり難しいです。
左官屋さんの腕の見せ所ですね。