吊戸棚
これは3尺幅のトイレに、600幅の吊戸棚を取り付けたところだと思います。
3尺幅なので、柱の芯々寸法は909mm。
そこから、柱の太さを3寸5分(105mm)として、さらに壁の石膏ボードの厚み(12mm)を引くと 909-105-12-12=780(mm)
これが計算上のこちらのトイレの内法(うちのり)です。
ここに600幅の吊戸棚を取り付けると180mm余ってしまいます。
このような場合、600幅の吊戸棚ではなく、750mm幅の吊戸棚を取り付けるようにすれば、余りの寸法は30mmとなります。
余りが30mmならば、吊戸棚の両サイドに15mmずつ振り分けて、なんらかの形で余りの15mmを処理すればいいわけです。
ところが180mmも余ってしまうと、その処理に頭を悩ませることになります。
見栄えのことを考えると、吊戸棚を壁の中心に取り付けることが良いはずです。
ところが、余った空間の利用ということを考えると、吊戸棚をどちらかに寄せて取り付けたほうが、まとまった空間が得られることになります。
180mmあれば簡単な棚でも作って、トイレットペーパー程度を置くことが出来ますからね。
最終的な決定は住まわれる方がなされるとしても、なかなか悩ましい問題です。