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鳥の巣

鳥の巣_b0003400_18473196.jpg

写真で白く印してある部分、瓦の凹部と軒裏の間に隙間が空いています。
この隙間から鳥が入り込んで、軒裏の黄色く囲ってある部分に巣を作っています。
鳥が直接建物に悪さをするわけではありませんが、気になるかたは気になるでしょうね。

対策としては、当たり前のことですが、瓦と軒裏の間の隙間をふさぐことです。
ただ、瓦と軒裏の間を、べったりふさいでしまうのはまずいと思います。
瓦と軒裏の間に、水が流れるような隙間を開けておく必要があります。
つまり、水は流れるけれど、鳥は入り込めないような隙間です。

写真で見る限り、工事のほうはそんなに難しいことはありません。
軒裏に入っている下地を利用して、ステンレスかアルミ製の金網を張ってしまえばいいでしょう。
準備と片づけを含めて、ものの30分もあれば充分だと思います。

では、なぜ隙間から入った鳥が、軒裏に巣を作ってしまったのでしょうか?
これも当たり前のことなのですが、この隙間が軒裏につながっているからです。

写真のように、屋根が2段に重なっているような場合、下の屋根の屋根材と、上の屋根の軒裏の間には、まともな仕事ができるような空間がありません。
屋根工事のほうは、アスファルトルーフィングを差し込むことによって、雨が漏らないようにしてはいますが、瓦のほうは外から見えるところだけ敷き込んでいるはずです。
軒裏工事のほうも、軒裏に用いる不燃材を、ある程度差し込んで終わりにしているだけです。
つまり、奥のほうまで軒裏の施工がされていないため、軒裏がなくなっている部分で、表からの隙間がつながってしまっているのです。

このような状態でも雨が漏ることはないと思います。
ただ、今回のように隙間から小動物や鳥が入り込む恐れはあります。
鳥ならばまだしも、イタチやハクビシンなどに入り込まれると面倒なことになるんですよ。
by safetycap01 | 2007-02-25 19:19 | 住宅建築 | Comments(0)