ソフト巾木
こちらはソフト巾木です。
ソフト巾木は、マンションやオフィスビルなどで使われることが多く、戸建て住宅ではあまり使われることはありません。
これは、戸建て住宅ではソフト巾木が使いにくいということではなく、逆に、マンションやオフィスビルでは戸建て住宅で使われている巾木が使いにくいからだと思います。
ソフト巾木は樹脂製の帯状の部材で、壁に接着剤だけで固定可能です。
一方、戸建て住宅で使われている巾木は、木製もしくは木製に近い板状の部材です。
この板状の巾木は、ソフト巾木に比べると壁に馴染みにくく、接着剤だけでの固定では不十分。
そのため固定に際しては、接着剤と仮止め釘などを併用します。
この仮止めが、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の、マンションやオフィスビルでは行ないにくいということがあります。
仮止めは止める相手が木のほうが簡単ですからね。
また、工事を行なう職種も違ってきます。
戸建て住宅用の巾木の場合、巾木の取り付けは大工さんの仕事になりますが、ソフト巾木の場合は内装屋さん・・・クロス工事、床仕上げ工事などを行なう職人さんの仕事になります。
そして工事費は、内装屋さんに任せたほうが安く上がります。
最後に、ソフト巾木は剥がれてくることがあります。
ソフト巾木は接着剤のみで取り付けられているので、剥がれてきた場合は接着剤で補修可能ですよ。