イペ
こちらは横浜の大桟橋です。
床に張ってあるのは、イペという材料です。
イペは南米産の材料で、重くて硬く耐久性に富んでいます。
重さは比重が1.0前後で、水気の多い状態では水に沈んでしまいますね。
硬さのほうは、公共施設である大桟橋の床材に使われているぐらいで、構造的な強さも耐摩耗性も充分でしょう。
もちろん屋外にも使われるぐらいなので、耐久性も充分です。
そのため、一般的は構造材だけではなく、橋、桟橋、電柱、枕木などにも使われているようです。
住宅ではあまり使われることはありませんでしたが、昨今のウッドデッキブームで、ウッドデッキの材料として使われることが出てきたようです。
イペのように重くて硬い材料を使うときの注意を、何点かあげてみます。
まずは重さです。
水と同じで、すごく重いものだと考えてください。
気軽に持ち上げようとすると、腰を痛める可能性があります。
『木』ではなく『水』を持ち上げると考えて下さいね。
また、手や足に落とすと、通常の材木よりも被害が大きくなります。
安全靴と滑り止め付きの軍手を、着用しておいたほうがいいと思います。
次は硬さです。
釘やビスを直接打ち込もうとすると、釘が曲がったり、ビスがねじ切れてしまいます。
面倒でも、キリで下穴を開けてから釘、ビスを打ち込むようにしてください。
あと、刃物はすぐに切れが悪くなります。
ノコギリ、カンナ、ノミなどを使う場合には、替刃を充分用意したり、研ぎの時間を充分見込んでおいてください。
最後に材料の入手先です。
通常の材木屋さんでも、取り寄せは可能だと思います。
ただ、材木屋さんルートでは、小規模は取り扱いはしていないかもしれません。
事前の確認が必要でしょう。
あとはネットでの購入です。
こちらの方が小規模な発注には向いていそうです。