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柱_b0003400_18385423.jpg

写真に写っている柱は6寸角(180mm)程度でした。

見ていただきたいのは、柱の下部。
畳との取り合いの部分です。
柱が畳を避けて納まっています。

通常、柱の大きさは4寸角程度(120mm)。
この4寸角の柱に、4寸よりも太い柱を混ぜて使うと、柱の太い分だけ室内側に、柱が出っ張ってきます。
6寸角の場合だと、太さの差の半分・・・1寸分が室内側に出っ張ってくるはずです。

ところが、ここでは室内側に出っ張ってきてはいません。

柱が太くなった分だけ壁を厚くすれば、室内側への柱の出っ張りはなくなります。
ただ、その分、部屋は狭くなります。
また、壁を通常よりも厚く作るのは、手間と材料がかかります。

では、どうしているのか?

ここでは、柱をずらすことによって、こちらの室内側への出っ張りをなくしていました。
もちろん、ずらした方には余計に出っ張っています。
中心振り分けの1寸で済むところが、太さの差そのもの・・・2寸ほど出っ張っています。

こちらの室内はメインの座敷。
反対側は板敷きのホール。
柱が少しぐらい出っ張っていても問題はありません。

太い柱を使う場合の納め方のひとつです。
by safetycap01 | 2006-06-20 19:10 | 大工仕事 | Comments(0)