住宅用火災警報器 番外
写真は茅葺き屋根の屋根裏です。
霞んでいるように見えるのは、囲炉裏から立ち上がっている煙です。
こちらの茅葺き屋根の住居は、実際に居住している住居ではなく、展示用の住居なのですが、囲炉裏の火は絶やさないようにしているようです。
囲炉裏の火を絶やさないのは、煙を絶やさないため。
煙の燻蒸作用で、屋根の茅材や縄を長持ちさせるためですね。
食物でいうならば、燻製を作り続けている、といったところでしょうか?
茅葺き屋根は、もちろん屋根材が茅。
そして茅を留めているのが藁です。
両方ともに自然素材で、そのままでは腐朽菌や虫の被害にあう可能性があります。
茅、藁が腐朽菌や虫の被害にあうと、雨漏りに直結してしまいます。
そのための囲炉裏の煙なんですね。
これならば建物は長持ちしそうです。
人間が住まなくなった住居の傷みが激しいのは、このような茅葺き屋根を見ていると、実感できます。
この茅葺き屋根の住居、自然素材がほとんどです。
基本的に自然素材は、燃えやすい素材です。
燃えにくい材料というと、土壁程度でしょうか?
しかも囲炉裏で火を焚いている。
こうなると怖いのは火災です。
こちらには火災報知設備がしっかり取り付けられていました。