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式台

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玄関内部の画像です。
画像の上のほうが玄関ホールの床面で、下のほうが玄関土間です。
中間にある板材が、式台(しきだい)といわれているものです。

式台の役割は、土間と内部床の段差を小さくすることにあります。
以前の日本家屋では、土間と内部床の段差が大きくて、いきなり昇降するにはたいへんでした。
そのため、式台や沓脱ぎ石などを設けて、段差を分割し小さくすることがありました。
いまの日本家屋では、土間と内部床の段差は小さくなってきましたが、それでも式台や沓脱ぎ石を設けると、昇降がより楽になりますね。

式台、沓脱ぎは玄関内部の広さによって役割を変えるといいでしょう。
玄関内部が広いときには、式台は内部床の一部として考え、履を脱いだり履いたりするのは土間で行います。
玄関内部が狭いときには、土間の一部と考え、沓脱ぎ上で履を脱いだり履いたりします。

式台、沓脱ぎを設ける際、両者とも大事なのは広さですね。
中途半端な広さでは足を踏み外す可能性が出てきます。
奥行き40~50cmは欲しいところです。

こちらで使った玄関框、式台の材質は桧です。
玄関框は桧の無垢材ですが、式台は突板(つきいた)になりました。

下の画像は、式台の突板に厚手の裏板を張り合わせているところです。
接着剤を付けて、上からバリで押さえ込んでいます。

式台_b0003400_18234271.jpg

by safetycap01 | 2005-11-03 18:23 | 大工仕事 | Comments(0)