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爆裂

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鉄筋コンクリート造マンションの階段手摺りです。
ちょっと気色が悪いんですが、表面が膨らんでひび割れが出来ています。
もう少し経つと表面のコンクリートが剥離して、鉄筋が見えてきてしまうはずです。

この現象は鉄筋の錆による爆裂現象と言われることがあります。
山陽新幹線の高架部分に出現して有名になった現象ですね。

打設当初のコンクリートはPH12以上のアルカリ性なんです。
アルカリ性のコンクリートは表面から大気中の二酸化炭素、水、酸化物などによって中性化されていきます。
その結果、鉄筋が錆びて膨らんでコンクリートを押し上げるような状態になってしまいます。
あとはコンクリートにひびが入って、入ったひびから更に二酸化炭素、水、酸化物などが入り込んでしまいます。悪循環ですね。
そうなってしまうと鉄筋コンクリートとしての強度が期待できなくなってしまいます。
補修は可能です。
早めに補修したほうがいいですね。


じつは爆裂現象にはもうひとつあるんです。
高強度コンクリートが熱によって破壊されることも爆裂現象と言うんです。
まぎらわしいですね。
でも、住宅規模のコンクリートで爆裂と言ったら、鉄筋の錆による爆裂のことだと思っていいと思います。

爆裂_b0003400_1811191.jpg

こちらは爆裂によってコンクリートが剥離してしまった状態です。
錆びた鉄筋が見えてしまっています。
被害が広がらないうちに早めに補修したほうがいいですね。
by safetycap01 | 2005-05-09 18:40 | 住宅建築 | Comments(0)