砥の粉。
砥の粉を溶かしたバケツにタオルを浸して柱を拭き揚げます。
まだ、乾かないうちに柱に着いた砥の粉をきれいなタオルで拭きとるんです。
木の導管が砥の粉で埋められることにより、表面の凹凸が少なくなってしっとりとした仕上げになります。
また、砥の粉を塗ったあとならば、手の汚れなんかがついても簡単に吹きとれるんです。
最初は何でこんなことをするんだろうと思いました。
一度塗った砥の粉を乾きもしないうちに拭きとるなんて・・・・・
乾いてしまうとシミになるんですね。
シミを作ってしまって初めて知りました。
ついたシミは鉋で削りとってもらいました。
完全に乾いてから養生紙で包んだうえ、薄ベニアでさらにガードします。
乾いてからでないと黒かびが発生することがあるんです。
桧には黒かびがつきやすいですからね。
画像は床柱に用いる、桧の七寸角・・・・吉野です。
嫌になるほど重いですよ。