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縦樋。

縦樋の位置が気になる建物を写してきました。

右側のお宅で白く写っているのが縦樋です。
左側のお宅では黒く写っているのが縦樋で、白く写っているのがエアコンの配管です。

縦樋。_b0003400_18162721.jpg


どちらも防犯上、問題がありますね。
縦樋が2階の窓、ベランダへの侵入路になってしまいます。
2階だからといって窓を開け放すのは危険そうです。

縦樋は『でんでん』と呼ばれている金物で建物に取り付けます。
この金物、建物の柱を目がけてかなりしっかりと打ち込むんです。
人間ひとりぐらいぶら下がっても問題はありません。

縦樋は横にすると弱いですが縦で使うとかなりの重さを支えることが出来ます。
それゆえ絶好の進入路になってしまいますね。
2階の戸締りは確実に行なわないと危険でしょう。

設計作業で縦樋の位置を決めるのは最後のほうになりがちです。
設計図書でも縦樋の位置は平面図(設備平面図)に小さく書き込まれるだけです。
本当は立面図で縦樋の位置を検討することが必要なんでしょうね。

屋根から単独で縦樋を下ろす場合には、縦樋の位置はある程度の自由が利きます。
ベランダを設ける場合には設計初期の段階で縦樋の位置をつめておく必要があります。
ベランダ部分の縦樋はベランダの防水工事と関係してきます。
あとで気付いても工事の進捗状況によってはかなり大きな手直しが必要になる場合があります。
大きく目立つ部分ではありませんが設計屋さんの技量が問われるところですね。
by safetycap01 | 2005-03-02 19:05 | 住宅建築 | Comments(1)
Commented by あおい at 2005-03-03 14:33 x
お久し振りです。
ちょっと不調でした。
体調には気をつけましょう~
またよろしくね♪