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悪徳リフォーム 外壁被せ張り

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外壁は、今までのモルタル外壁の上に、金属サイディングを被せて張ってありました。
これは、被せ張り(かぶせばり)などといわれている工法です。

具体的には、まず、胴縁(どうぶち)という15mm厚程度の木材を、下地材としてモルタル外壁の上に打ち付けます。
なぜに、モルタル外壁に直接ではなく、下地材を介して取付けるのかというと、下地材にパッキンをはさむなどして、モルタル外壁の凹凸を均すことができるからです。

さらに、下地材を介することによって、サイディングをモルタル外壁に直接とめるのではなく、下地材のほうにとめればよくなるからです。
これは、モルタルに物をとめるのよりも、木材のほうに物をとめるほうが、簡単できれいにとめられるからです。
一方、木材のほうはモルタルにとめるようになるわけですが、こちらのほうは後からサイディングが被さってくるので、きれいにとめる必要はないとうことになります。
以上のような理由で、こちらでは胴縁を介して金属サイディングが被せられていました。

被せ張り自体は、きちんと施工すれば悪いことではない工法です。
ただ、今までの外壁の状態で納まっていたところ、新たな外壁が建物全体に3~4cm出っ張ってくるとなると、既存部分との取り合いが難しい工法といえます。
けっして、外壁の上に外壁を重ねるのだから、少しぐらい雨が入り込んでも大丈夫などという工法ではありません。

こちらでは、施工のしにくい部位で、雨水が入り込むようなすき間を、何ヶ所か発見しました。
幸いにも、建物内に雨水が入り込んだ形跡はありませんでしたが、これはあくまでも幸いなことと思うべきです。
モルタル外壁に下地材を打ち付けた箇所から、雨水が入り込まなかったのは、運が良かったからでしょう。

このような外壁の被せ張り工法は、外壁の状態が悪く、塗装ではどうにもならないような場合に、信頼のおける施工業者で行うべき工法です。
いい加減な被せ張り工法よりも、悪徳業者による塗装リフォームのほうが、建物を傷めないだけマシというものです。


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by safetycap01 | 2010-12-22 16:20 | リフォーム | Comments(0)